2019年春に群馬県立高校を卒業し、千葉大学理学部に一般入試で合格して入学した女子生徒に、後輩の高校生に向けて、受験計画の立て方や、本番直前の過ごし方など、大学受験体験記を寄せてもらった。

受験日の計画を慎重に立てた

部活を兼部していたため、忙しかったが、1年生の時から学校以外で実施される模試はできるだけ受け、模試直しをした。学校では課外に参加したり、添削指導を受けたりした。添削指導では、詰めの甘いところや、限られた時間の中で得点につなげるために最低限記述しなくてはならない条件、書きすぎている部分などを知ることができた。

ストレスをなるべく軽減するために滑り止めの受験の計画は慎重に立て、受験日が連続しすぎないようにした。止むを得ず受験日が連続した時は、自分が想像していたよりもはるかに疲れた。

本番直前も学校の自習室へ

本番前の約1週間は、家庭学習期間でも学校へ行き、自習室で通常の授業と同じ時間だけ過ごし過去問を解いた。過去問を解くときは、実際に行われた試験時間に従って時間配分を意識しながら解く練習をした。その後、解いた問題は先生に添削していただいた。こうすることで、少しでも不安を減らすことができた。

電車遅延で開始遅れ…パニックから調子取り戻せた

本命の受験当日の朝、電車が遅延した関係で試験時間が1時間ずつずれた。幸いにも、当初の集合時間には試験会場に到着できたので、1時間、会場で苦手科目の最終確認をしていた。しかし1時間のずれによって、最初に受けた科目ではリズムを崩し、想定していた以上にうまくいかなかった。少しパニックになったが、学校で、もし失敗したと思っても次の科目でその分得点しようとして緊張しない方がいいと言われていたので、むやみに焦ったり緊張したりしないよう意識した。模試を何度も受けていたこともあって、次の科目からは適度な緊張感を持って挑むことができ、調子を取り戻せた。

「寝る間も惜しんで…」は勧めない

最後に、自分は睡眠不足が原因で調子が良くない時期があり、もとの調子を取り戻すのにとても苦労した。寝る間も惜しんで勉強するのはお勧めしない。また、受験期はちょっとしたことで気分が落ち込んだり、やる気が出なくなったりした。受験が終わってみると何でもないようなことだったりするので、そうなったときは人に相談するなどして、冷静かつ客観的に自分を見つめ直すことをお勧めする。(ペンネーム・ヒョウモンダコ)