Q.模試の復習の仕方は?

A.その日のうちに解答の過程の見直しを。

 

解説の「採点基準」にも目を通そう

模試を受けると終了後に解説が配られるので、必ずその日のうちに復習しておきましょう。模試の返却は約1カ月後になるので、返ってくるまでそのままにしておいてはいけません。

復習するときは、答えが合っているかどうかよりも、「なぜそのような答えになったのか」という解答の過程を見直すことが大切です。自分の答案と解説に書かれている解き方に違いはないか、違っている場合はなぜ違っているのかを確認しましょう。解説に載っている採点基準にも目を通しておくと、その問題で問われているポイントが分かり、次の模試やテストでより得点に結びつく答案が書けるようになるはずです。

理解が浅い部分を見つけて復習を

模試では、それぞれの科目・分野について「入試本番に近い形式でも得点できるくらいに深く理解できているか」を確認することも重要です。問題集を解いていたのに点が取れていないという場合は、「実は公式に当てはめていただけで、なぜそうなるのかを理解できていなかった」というように、理解が浅かったり、要点を勘違いしていたりする可能性があります。決して「受けっぱなし」にはせず、理解が不十分だった分野も得点源にできるように、早めに復習することで理解を深めていきましょう。

船登惟希(ふなと・よしあき) 東京大学理学部化学科卒業。学習参考書などを多数執筆。著書に「高校一冊目の参考書」(KADOKAWA)、「高校の勉強のトリセツ」(学研プラス)など。