全国の高校ダンス部の日本一を決める「日本高校ダンス部選手権」ビッグクラスの部の決勝が、8月、パシフィコ横浜(神奈川)で開催された。帝塚山学院(大阪)が2年連続2回目の出場で、初優勝に輝いた。(高校生記者 七條みちる、岩井ことみ)

ビッグクラスの部は13~40人構成で、ビジュアルやエンターテイメント、テクニック、音楽、スペシャリティーの観点から審査をし、優勝が決まる。

岡本太郎の作品がモチーフ

華麗なダンスを披露した帝塚山学院 (DANCE STADIUM大会事務局提供)

帝塚山学院は、東京都渋谷駅構内に飾られている岡本太郎さんの作品「明日の神話」をモチーフにした。ダンスを通して、「核のない平和な世界」を伝えた。

黒色ベースのワンピースの中に、赤や水色を散りばめたクラシカルな衣装で、赤い布を使いながら、壮大でダイナミックな音楽に合わせて踊った。バレエ風のしなやかな動きの中に、細かな手の動きもあり、1つの作品の中に、人間の強さを表現していた。最後、倒れる演出も印象的な構成だった。

意見を共有し完成度高める

森本純生(あつみ)(3年)は、「部員それぞれが作品に向き合えるように話し合いの場を多く設け、その中で出た意見をまとめるのが大変だった」と話した。

練習は毎日あり、7・8月で演技を固めていったという。部員間で意見を共有して、作品に対するイメージを具体化した。

日本高校ダンス部選手権 ビッグクラスの部結果

優 勝 帝塚山学院(大阪)
 準優勝 堺西(大阪)
 優秀賞 久米田(大阪)、三重(三重)、駒沢大学高(東京)、東百舌鳥(大阪)、
     同志社香里(大阪)、山村国際(埼玉)