芦田実奈(左)と冨永珠里は付属中時代 からの部活仲間だ

関西学院高ラグビー部

芦田実奈・冨永珠里(ともに2年)

2人は付属中学時代からの部活仲間。「充実した3年間を送るために、忙しい部でマネジャーをやりたい」と芦田がラグビー部を選び、冨永がその誘いに応じた。前に立って物事をこなす芦田と、それをフォローしつつ的確なアドバイスを送る冨永は理想的なコンビだ。

「言いたいこと言いまくる」

仕事は、グラウンドの整備や備品の管理、飲料ボトルの中身の補充、けがの応急処置など多岐にわたる。約3時間の部活が週6日。「最初は『男子が好きだからマネジャーになるんやろ』と同性に言われて傷つきましたが、彼女たちも私たちの仕事量を見て『男子目当てで続けられる部活じゃない』と実感しているはず」と、芦田は力強く断言する。

3年生のマネジャーはいない。2人は昨年11月、2学年上の先輩から仕事を引き継いだ。言い合いも頻発したが、「部活中に言いたいことを言いまくって、どちらかが納得する感じ。後には引きずりません」と冨永。芦田は「効率重視で考えるようになり、男っぽくなったと言われる」と笑う。今は全国大会予選の真っ最中。2人が大好きな「選手たちが試合に勝って喜ぶ姿」をより多く見るため、サポートを続ける。 (構成・青木美帆)

【TEAM DATA】 選手46人(3年生11人、2年生19人、1年生16人)、マネジャー3 人( 2 年生2 人、1 年生1 人)。1948年創部。2015年に全国大会ベスト8。