身長も伸び続け、一緒に記録もどこまで伸ばすか楽しみな存在

リオ五輪競泳代表に高校生4人

ブラジル・リオデジャネイロ五輪(8月)代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権が4月に開かれ、4人の女子高校生が一発勝負のプレッシャーをはねのけて代表入りを決めた。4年に1度の世界最高峰の舞台に挑む高校生スイマー4人の素顔とは。
(文・田坂友暁、写真・中村博之)

急成長、夢舞台へ

200メートル個人メドレーの決勝で、今井月(愛知・豊川1年)は100メートルの折り返しで最後尾だったが、得意の平泳ぎで一気に4位にジャンプアップ。最後の自由形でさらに2人を抜き去って2位に入り、派遣標準記録を突破。中学時代から平泳ぎで活躍してきたが、周囲も驚く個人メドレーでの代表入りを決めた。

昨年10月から個人メドレーの練習量を増やした成果が結実した。バタフライで今までのラップタイムを1秒近く縮めたことが、五輪につながった。

「夢だった五輪出場が決まって本当にうれしい。(池江)璃花子も五輪を決めていたので、私も絶対に行けるんだ、と自分を信じて臨みました」

寮生活は「最高」

高校進学を機に親元を離れ、寮で過ごす。慣れない生活で緊張しているかと思いきや「寂しくないです。最高です」と笑う。休みの日にはスイーツ巡りをするという。「合宿で東京に出てきた時は、原宿で買い物をしたり、パンケーキを食べたり。遊んでいる時が幸せですね」

夢に見た五輪の舞台。持ち前の明るさで勢いに乗り、周囲をあっと驚かせるレースを見せてほしい。

いまい・るな 2000年8月15日生まれ、岐阜県出身。岐阜西中卒。水泳は3歳から始める。小学校時代に50メートル、100メートル、200メートル平泳ぎの日本学童新記録を樹立。全国中学校大会は3年連続100メートル、200メートル平泳ぎ2冠。リオ五輪には200メートル個人メドレーに出場予定。164センチ、51キロ。