私はいわゆる「純ジャパ」です。中1の時に1カ月カナダに留学し、高校ではカナダの学校に通っています。もともとは英語力が高くなかった私ですが、音読を通して力をつけられました。日本にいてもできる、英語力を伸ばす方法を紹介します。(高校生記者・さやか=2年)

留学したけれど英語力伸びず…

英語力は留学したからと言って自然に身に付くわけでなく、習得は決して簡単ではありません。私もカナダ渡航後、いろいろな勉強法を試し、英語力を伸ばすべく努力しましたが、継続が難しく何度も英語を嫌いに……。英語力が低いままで、翻訳機を使って会話していた時期もありました。

中学時代の教科書が役立った

英語力が伸びたと感じたのは、一時帰国で日本に2カ月ほど滞在した後、カナダに戻った時でした。

1日5分、中学時代の英語の教科書に載っていた例文の音読を繰り返し欠かさず行いました。自分の英語の発音やイントネーションが違うと自然と気づけたり、正しい文法の使い方を理解できたりしました。浮かんだ疑問や不安は本で調べたり先生に確認したりして、覚えていきました。

実際に読んでいた教科書の例文

さらに、新しく覚えた知識と音読していた例文を使って新たな文を作り、覚えるまで音読をしました。カナダに戻ったときには、献血や銀行口座の開設、テレビ番組で放送されるインタビューの内容も通訳なしでできるようになり、英語力がついたと実感。日本滞在中も英語を口に出し続けていた効果が出たようです。

発音の恥捨てて大声で!

英語の音読は、慣れるまで時間がかかり、とても大変。私はみんなの前で英語を発するのに抵抗があり、授業中に英語を音読するときも小さな声でモゴモゴ言って、適当にその場をやり過ごしていました。今でも音読に苦手意識がありますし、発音の勉強はとても苦労して、何度も恥をかきました。「なるべく早くから大きな声で英語の音読をするべきだった」と後悔しています。

音読と同時に暗記した教科書の文法事項

みなさんには、早くから大きな声ではっきりと音読をする習慣を身に付けて、英語力の向上につなげてほしいです。今の自分の英語力や環境を理由にして、英語学習を諦めないでください。