共働きの夫婦が多い時代。子育てをするには、夫婦の協力が必要不可欠だと感じます。子育て中の先生2人にインタビューし、夫婦で育児をすることについて考えました。(高校生記者・青=1年)

育児のタスクのこなし方は?

食事の世話や入浴、排せつ物の処理、寝かしつけなど、育児にはたくさんの仕事があります。男性のA先生と女性のB先生に「役割分担はしているか」「夫婦のどちらも積極的に育児に参加しているか」などを聞きました。

子育て中の夫婦はどう役割分担している?(写真はイメージ)

A先生の家庭は、夫婦ともに教師です。A先生が保育園の送迎や大人用のご飯を、奥さんが子供の離乳食を作るなどして役割分担をしているとのことでした。

B先生の家庭は夫婦で職業が異なるため、その時々に仕事の調整をしやすいほうが都合をつけて育児のタスクをこなしているそうです。

「夫婦で同じ負担をする」

両方の家庭に共通していたのは、夫婦のどちらにも「自主性」があることでした。A先生もB先生も、食事作りを片方がやったら自分はお皿洗いをするなど、役割分担をしているそうです。「片方に任せるだけではおかしい」「負担は夫婦で同じにすべき」という考えを持つことが、育児を分担するために重要なことだと思いました。

夫婦で役割分担することが大切(写真はイメージ)

「子どもが好きだから、苦痛だと思ったことはない」と言っていたことも印象的でした。「やらなくてはいけない」ことではなく、自分が好きだから主体的に行動しているというお話を聞いて、将来私もこんな家庭を築いていきたいと感じました。

二人とも、私が所属する部活の顧問の先生です。育児への価値観を聞き、先生たちを部活の顧問としてだけではなく、人としても尊敬できる方たちだと感じました。

不満を言い合える環境作りが重要

B先生の話の中で、「お互いに不満はあるだろうから、自分もできることはやる」と言っていたことが印象的でした。夫婦の間で不満や意見を隠さず、言い合える関係性をすてきだと感じました。

母親が必ず育児をしなければいけないなんてルールもなければ、男性は育児に参加してはいけないというルールもありません。それぞれの家庭で形は異なっていい。子どもが生まれる前に夫婦できちんと考える時間を設けること、生まれた後も不満や意見があったらきちんと言い合える環境が重要だと感じました。