皆さんは、どのように定期テスト対策をしていますか? 私は、テストで大切なのは点を取ることそのものではなく、「テストに臨むまでに何をしたか」というプロセスだと思っています。定期テスト対策をきちんと行うことで磨かれる力についてお伝えします。(高校生記者・桜いをり=3年)

【1】分析力がつく

1つ目は「分析力」です。これは、自分の実力の分析と、テスト問題の分析の2つに分かれます。

テスト対策で最初にすべきことは、自分の現在の実力を客観的に見ることです。出題範囲のどの部分が得意で、どの部分が苦手なのか、どの部分の理解が浅いのかを確認して、そこに重点を置いて対策することで、効率的に勉強できます。

やることをリスト化。これを元に計画する

そしてもうひとつ大切なのは、どのような問題が出題されやすいのかを分析することです。文章で説明する問題が出やすいなら記述の対策、時事問題に絡めた問題が出やすいなら勉強の合間にニュースを確認するなど、これまでの出題傾向で対策の仕方は変わります。

授業内で先生が強調して説明する部分をマークしておけば、テストを意識しながら授業を受けられます。担当の先生が作った過去のテストを、先輩に見せてもらうのもおすすめです。問題の予想を立てながら勉強することで、分析力も磨かれます。

【2】計画力がつく

2つ目は「計画力」です。私は「自分が設定した目標に最短ルートで到達するための練習」が定期テスト対策だと思っています。

3行日記もおすすめ。1行目にできたこと、2行目にできなかったこと、3行目に明日への意気込みを記入

そのためには、自分の実力を客観的に見て目標を設定することと、目標から逆算して計画を立てることが大切です。課題提出のスケジュールや、テスト前に復習することをリスト化し、テスト日程と自分の予定に合わせて振り分けていきます。

ポイントは、余裕をもって計画すること。詰め込み過ぎるとパンクしてしまうので、計画段階では少し物足りないくらいにするのがおすすめです。余裕ができたら、暗記科目の反復などに使いましょう。

【3】内省する力がつく

テストでは点数だけを重視しがちですが、テスト対策をきちんとこなすことで、学力以外の力も磨かれます。

もし、「問題分析をしたのに予想が当たらなかった」「計画倒れしてしまった」ということがあっても大丈夫。大切なのは、同じ方法だけにこだわらず、反省点を見つけてどんどん改善していくことです。これが、「内省する力」にもつながります。考えて、実行して、改善点を探ることを繰り返し練習するための、「定期」テストだと思います。

私は、中学生の頃から分析と計画を大切にテスト対策していたことで、いろいろな角度から物事を見て分析すること、目標から逆算して計画を立てて実践することが得意になりました。皆さんも、ぜひできるところから、この記事で紹介したことを実践してみてください。きっと、皆さんの力になるはずです。