地域の高齢者を孤立から守りたい

コミュニティ福祉学部福祉学科を選んだ理由は、小4のときに東日本大震災で被災した経験があったから。将来は困っている人を助けたいと考えるようになりました。立教大学は、福祉系の中でもさまざまな分野の専門家が講義してくれることに魅力を感じたんです。入学すると、福祉に関する未知の制度がたくさんあり、またそうした制度を利用する人たちの気持ちを理解していないとうまく制度に結びつけられないことを知りました。

とくに印象的な授業は2年次に受けた「福祉ワークショップ」です。十数人の少人数ゼミで、地域の福祉について学びます。本来は新座市の社会福祉協議会などでフィールドワークを行うのですが、実際に学外に行くことはできませんでした。ただ、カフェの草取りをしながら会話できる場など、高齢者同士が関わりを持てるさまざまな政策があることを学べました。

 

 

現在は「相談援助演習」で、より専門的に事例の検証をしています。これも対面授業を2回やった後はオンラインとなってしまいましたが、遠方の認知症施設の方や、ヤングケアラー(家族の介護をする18歳未満の子ども)の経験者の話を聞く機会が設けられ、多地域の情報が得られるなど、かえってよかった面もあります。とくにヤングケアラーの存在はショックでした。自分が高校生活を楽しんでいた同じ年頃に、家族の介護をしていた人がいる。自分だったらできただろうかと考えました。精神的に不安にもなるし、何より子どもは自分から周りに助けを求めることがなかなかできません。利用できる制度も知らないでしょう。地域のソーシャルワーカーがどう働きかけるかが問われている、と感じました。

実践的な学びや国家試験に向けた準備が始まる

今月からは実習が始まります。実習先にも担当教授が来てその場で指導してもらえるので心強いです。私が行く社会福祉協議会は、高齢者の困りごとを積極的に拾い上げる仕組みがあるため、現場での制度運用をしっかり学んできたいと思っています。

4年次には、公務員試験と社会福祉士の国家試験を受ける予定です。そのほか、福祉職・一般行政職の公務員試験志望者を対象にした「公務員試験対策講座」を受講しています。私と同じように、公務員として福祉の職に就こうとしている仲間と出会えました。 私の地元である気仙沼はいい意味で田舎。お祭りが盛んで、お年寄りとの交流も多かったので、将来は地域の高齢者の孤立をなくすよう働ける自治体職員として活躍したいと思っています。

 

小規模だからこそいろんな人と関われる

私は学びたいことが明確にあって大学に進学しましたが、立教大学では他学部の授業も受講できます。専門的に福祉のことを学ぶ一方で、偏らずに新しい関心を見つけることもできました。また、学びもサークル活動も自分が主体的に動くことで、より多くのことを得られます。実は学園祭実行委員会以外に、バレーボール、スノーボード、お笑いの3サークルにも入ってすべて楽しめています。新座キャンパスは運動施設が多く、体育館で行う室内スポーツも盛んですし、トレーニング室で体力づくりをすることもできます。3学部だけの小規模なキャンパスだからこそ、学部を越えていろんな人と関わることができるのも魅力です。

立教大学に限らず、大学進学に向けて頑張っている人は、その日に学んだことはその日のうちに復習することをお勧めします。後回しにすると範囲がどんどん広がっていくので、毎日その日のうちに復習した方が効率がよいからです。時には息抜きしながら勉強に励んでください。

 

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提供:立教大学