中学生の部 国際協力特別賞
色とりどりな世界
大阪市立港中学校2年 石塚 美月

私は日本で育っていますが、在日中国人です。今回は日本人と違う立場で話していきた いと思います。

「国際理解」この言葉は、学校の道徳でも、ニュースでもよく聞きます。学校で話題になることもあります。最近では現在でも続いている新型コロナウイルスでも分かってきます。

最初は中国で発生した新型コロナウイルス、私が中国から帰ってきた時に世界のニュー スになっていました。私は普段通りに学校へ行くと、思ったとおりにみんなが話題にあげていました。私の事を心配してくれたりする人もいれば、わざとではないけれども近づくなと言ってくる人もいました。そして世界全体に広まった時には、SNS アプリを見ていると、コロナに関することを載せているところがありました。コメントを見ていると、広まったのは中国のせいだとか色々言われていました。中にはそれは違うよと言う人達もいましたが、私は誰かが悪いとは絶対思いません。悪いのはウイルスそのものです。私たちは今まで、色々なウイルスと戦ってきました。それなのに誰かのせいにするのは、ちゃんとその人の努力を見たのですかと思います。見もしないできめつけるのはちがいます。しかしこれはコロナウイルスだけの話です。

みなさんは、各国の悪いところしか見ていませんか。みなさんは結果を重視しているか もしれません。私ももしかするとそうかもしれません。その裏でのがんばりをみなさんは きちんと見ましたか。はたしてそれは国際理解になっているのでしょうか。

もちろん、それだけが国際理解ではないと思います。昔でも現在でも、人種の差別があります。黒人は白人よりも身分が下だということ、日本の江戸時代では士農工商という身分の差別、男尊女卑の地位、そのルールは違うと思います。歴史では黒人が奴隷だった、日本では農民が一日中はたらかされていた。今の私たちは考えたことはありますか。黒人がいるからこそ、今の生活ができる、農民が一生懸命はたらいてもらったから、武士たちは食事ができる。なのに今でもその差別が続いているのは違うと思いませんか。神様は世界を色とりどりにするために、肌の違う人々をつくったと思います。

国際理解とは、一人一人の良さがあると言うことを理解して、色とりどりな世界にする ことを意識していくことだと思います。そのためにも、私たち自身がそう行動しなければいけないし、ボランティアなどに参加し、外国の良さなどを理解していけたらいいと思い ます。