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開発途上国の現状や、開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中でとるべき行動について考える機会を設けることを目的とし、中学生・高校生を対象にJICAが実施しているエッセイコンテスト。2023年度のテーマは「地球に生きる私たち〜未来へつなげるために〜」でした。これから応募にチャレンジする中高生をはじめ、国際協力に関心のある中高生もぜひ”受賞者の声“に耳を傾けてみてください。
2023年度 国際協力特別賞
吉﨑 世奈さん 青森県立青森高等学校 2年
Q. エッセイコンテストに応募されたのはなぜですか? きっかけや経緯を教えてください。
以前から国際貢献に興味がありJICAの活動等について自分なりに調べていた時期に、夏期休暇中の課題の一つとしてエッセイの提出を課されたので、良い機会だと思って応募しました。
Q. エッセイで一番表現したかったのはどんなことですか?
多角的な視点を持つことの重要性です。今回の題材では「古着の寄付」を取り上げましたが、私達からすると慈善行為のようですが途上国側からすると不要物の押し付けに過ぎないような事態になりかねません。こういった齟齬が生じないように、国際貢献においては特に、ただの自己満足になっていないかどうか様々な立場に立って考えることを強調したかったです。
Q. エッセイ執筆の過程で苦労したことや、工夫したことがあれば教えてください。
頭の中で思い浮かんでいる自分の考えを誇張し過ぎないように、かと言って弱くし過ぎないように言語化することが難しかったです。一気に文字に起こす事はやはり難しかったので、最初に自分の考えをありのまま紙に書き起こして頭の中を整理しました。
Q. 執筆してよかったと思うことがあれば、教えてください。
自分の考えを実際に文字に起こす事で自分の考えをより深め、より強固にすることが出来ました。また、このような素晴らしい賞を頂けたので自分の自信にも繋がりました。このエッセイ執筆経験は将来の自分の糧になったと確信しています。
Q. 次回のコンテストの応募を考えている生徒に向けて、テーマの決め方や、文章の書き方のアドバイスをお願いします。
JICAエッセイコンテストに入賞するためには海外経験または何か目立つような経験が必要だと考えている方がいらっしゃるかもしれませんが全くそんなことはありません。むしろ日常の些細な出来事から国際協力問題に繋げるべきだと私は考えます。それこそがエッセイの醍醐味だと思います。日常から題材を見つけるには常にアンテナを張り巡らせることが大切です。平凡に見える毎日でもエッセイのテーマになりうる出来事は必ずあるはずです。そして題材を見つけたら論理に穴を無くすために徹底的に深掘りしましょう(補足情報はもちろんインターネットで十分ですし、余裕がある方は現地に赴いたり現場に携わる方にインタビューしたりすることも良いかもしれません)。思考の深掘りは紙に書き出すことが一番効果的かつ効率的です。紙に書き出す際は表現をカッコつける必要はなく、ただただ頭の中に思い浮かんだフレーズを正直に書くだけです。一通り思考を整理できたら本書きに移るといった過程です。これを読んでいる皆さんにはぜひ今年度のJICAエッセイコンテストに挑戦して欲しいです。応援しています。
Q. あなたのこれからの目標や夢があれば教えてください。国際協力に何らかの形でかかわりたいと思っているようでしたら、そのかかわり方も教えてください。
今回のエッセイ執筆を通して自分は文章を書くことや読むことが好きだと改めて感じたため、将来は出版社もしくは新聞社で様々な文章を世に発信したいと思っています。