オススメの映画を高校生記者のりんごほっぺさんに紹介してもらいました。

歌が下手な聖歌隊の成長ストーリー

「天使にラブ・ソングを…」

私がオススメする映画は「天使にラブ・ソングを…」です。都会で歌手として暮らしていた主人公が、突然修道院で質素な生活を送る羽目になります。歌手だという理由で聖歌隊に入るようになるのですが、修道院の聖歌隊はものすごく歌がヘタ! 彼女はそんな聖歌隊の指導を任されるようになるのです。

この映画の見どころは、修道女たちがノリノリで「Hail Holy Queen」を歌うシーンです。下手な聖歌隊が彼女のおかげで成長し、美しいハーモニーを奏でます。礼拝に若者を集めるために歌われているので、テンポも良くて、耳に残るフレーズもあり、つい口ずさんでしまいます。

私は忙しいときや疲れたときにこの曲を思い出して、気分を上げています。作中の合唱曲は、聖歌隊をやっている人なら「一度は歌ってみたい」と思うのではないでしょうか。

コメディー要素たっぷり、思わず笑える

歌だけでなく、コメディー要素もたくさん含まれていて、映画の時間があっという間に感じます。特に、ゲームセンターの中を数十人の修道女たちがゾロゾロと歩いている姿は、なんだか面白くて、クスッと笑ってしまいます。

この映画の主人公を演じているアメリカの女優ウーピー・ゴールドバーグさんは、難読症という、文字が読めなかったり書けなかったりする学習障害がある方です。障害に負けず女優として成功して、高い歌唱力で人々を魅了して、さまざまな賞を受賞されているなんてすごいと思いませんか? このような視点からも映画を楽しむことができます。

アカペラグループの「たむらまろ」さんがHail Holy Queenをアカペラで歌うYou Tubeが公開されていて、これもまた圧巻で素晴らしい合唱です。

映画に興味のない方でも、彼らの合唱はぜひ聴いてほしいです。とはいえ、おもしろい作品なので、映画もぜひ見てみてください。(高校生記者・りんごほっぺ=2年)