5月に入り、定期テスト対策が気になる人も多いのでは? 東京大学医学部に在学しながら司法試験にも一発合格したカリスマ東大生の河野玄斗さんが、効率よくテスト勉強を進めるコツを伝授する。

Q 定期テストに向けた勉強は、どう進めればよいですか?

A 完璧主義にならずにまず範囲全体を復習して

勉強に充てられる時間と労力には限りがあります。テスト勉強をするときは「自分にはどの科目がより重要なのか」という優先順位を明確にしましょう。大学受験が近い人は受験に必要な科目を全力で勉強して高得点を狙うなど、時間配分を考えてメリハリをつけることが効率を上げるコツです。

科目ごとに目標を決めやるべきことを考える

科目の優先順位を決めたら、科目ごとに自分が目標とするライン(点数や順位など)を決めましょう。そこに到達するにはどんな勉強が必要なのかを考えていくと、具体的に何をやればよいかという計画が立てやすくなるはずです。

まだ志望大学が決まっておらず、科目の優先順位を決めにくい場合でも、文系・理系のどちらでも重要になる英語は重点的に勉強することをお勧めします。理系に進む可能性がある場合は、積み上げ型の教科である数学の勉強にもしっかり取り組んでください。

テスト前だけでなく日頃から復習する習慣を

主にやるべき定テ対策は「授業で習ったことを自分の言葉で説明できるようにする」「復習をするときに問題を解き、知識をアウトプットする」「テスト前に問題演習をして理解が不十分な点を見直す」の3つです。大切なのは、「何時間勉強しよう」と「時間」を基準にするのではなく、「やるべきこと終わるまで勉強しよう」と「タスク(やること)」を基準として考えること。自分にとって優先順位が高い科目に関しては、上に挙げた3つを確実に実行できるように、テスト前だけでなく日頃から勉強時間の確保を心掛けましょう。

ざっと全体をやってから細部の仕上げを

テスト勉強では、完璧主義にならずに全体像を見ながら進めることも大切です。一つひとつの単元を完璧に仕上げてから次に進もうとすると時間切れになり、試験範囲の後半が手つかずになってしまうことも。やり残しがないようにするためにも、まずは試験範囲全体をいったんざっと復習してから、それぞれの細部を仕上げていくと良いでしょう。 (構成・安永美穂)

Q.勉強と部活の両立ができません。

A.どういうバランスで取り組みたいかを決めよう

両方に100%の力を注ぐのは難しい。「自分がどうなりたいか」に合わせた計画を。

 

Q.科目ごとの勉強時間の配分はどうすればいい?

A.大学受験で必要な科目を重点的に

定期テスト対策は入試対策にもつながります。特に英語はしっかりと。

 

Q.テスト前以外は、どんな勉強をすべき?

A.まとまった時間を取って体系的な理解を深めよう

隙間時間ではできない「じっくり考えて理解する」勉強を計画的に進めましょう。

 
こうの・げんと 
1996年、神奈川県生まれ。聖光学院高校卒業。東京大学医学部医学科6年生に在学中。著書に『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法』(KADOKAWA、税抜1400円)。