河野玄斗さんは、東京大学医学部の現役学生で、司法試験にも一発合格し、クイズ番組「頭脳王」で2連覇を果たしたカリスマ東大生だ。高校生にお勧めの勉強法を教えてもらった。(構成・安永美穂)

Q. 定期テスト前以外、どんな勉強計画を立てるとよいかわからない…。

A. まとまった時間をとって体系的な理解を深めよう

 

テスト前以外は大学受験を意識した勉強を

定期テスト前は直近のテストで点数を取ることを目的とした勉強が中心になりますが、それ以外の時期は大学受験を意識した勉強計画を立てましょう。定期テストでは大学受験に必要ない科目も赤点にならない程度には勉強しなければならないのに対し、大学受験に向けては必要な科目だけに絞って勉強するように意識を切り替える必要があります。国公立大志望なのか私大志望なのかによっても、受験に必要な科目は変わってくるため、まずは自分が志望する(あるいは志望する可能性がある)大学に合わせて、科目の優先順位を見極めることが大切です。

国・数・英は問題演習で理解を深めよう

英語は単語の暗記をくり返すのに加え、週1回のペースで読解問題の演習にも取り組みましょう。国語の現代文も週1回は読解問題に取り組み、長文を読むことに慣れておくと、文章の大意をつかみやすくなります。

数学は、既習範囲の問題については「なぜこの解き方になるのか」を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。基礎問題が解けるようになったら、応用、発展レベルへと、1レベルずつ難度を上げていくと無理なく力を伸ばしていくことができます。

暗記ものと体系的な理解が必要なものを区別して

英単語など記憶することがメインの勉強には隙間時間でも取り組めますが、英語の読解や数学の問題演習など体系的な理解が必要な勉強をするには、ある程度のまとまった時間を確保しなければなりません。部活などで忙しい場合でも、週の中で何回かは1時間半くらい続けて勉強する時間を確保して、ある程度まとまった量の勉強をすることで全体像を把握することを心掛けましょう。
 

 

こうの・げんと 

1996年、神奈川県生まれ。聖光学院高校卒業。東京大学医学部医学科6年生に在学中。著書に『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法』(KADOKAWA、税抜1400円)。