首都直下地震など、大地震が起こりうる可能性が指摘されている。いざというときに、高校生がするべき備えはなんだろう。今からできる防災アクションのポイントを8つに分けて紹介する。(安永美穂、取材協力・東京都教育委員会)

「落ちてこない・倒れてこない・移動してこない」か確認

地震の際は、家具類が倒れてくると思わぬケガにつながるおそれがある。寝室・リビング・台所などは、ものが落ちてこない・倒れてこない・移動してこないようになっているかを確認し、必要に応じて家具類のレイアウト変更をしよう。

たんすや冷蔵庫の上に重いものを載せていないか、テレビや花瓶などを高い場所に置いていないかもチェックしておく。倒れやすいものはL型金具でネジ止めするか、突っ張り棒と粘着マットを併用するなどして固定する。戸棚は中身が飛び出さないよう、扉に開放防止器具を付けておくとよい。窓ガラスやガラス戸には飛散防止フィルムを貼り、避難経路を確保するために通路、階段、玄関などにはものをできるだけ置かないようにすることも大切だ。

地震発生後に避難するときは、火災発生を防ぐため、ブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉める必要がある。ブレーカーやガスの元栓の位置についても、あらかじめ確認しておこう。