放課後の練習に励む部員

1日3度の猛練習

美原(東京)弓道部女子の部員18人は、全員が高校から弓道を始めた。初心者ばかりの部が、昨年12月の全国高校弓道選抜大会で準優勝した。
正規の練習は、水曜日の自由練習日を含め週6日の放課後。日曜日だけが休みだ。顧問の古江京子先生に指導を仰ぐが、特別な練習メニューはない。部員の多くが朝と昼休みも自主的に学校の弓道場に通いつめ、ひたすら弓を引く。
選抜大会は補欠を含めた4人のメンバーで戦った。その一人で、前部長の白川史織(3年)=東京・豊葉の杜学園中出身=は準優勝について「うれしいというより驚きました。放課後だけではなく、朝も昼休みも練習してきた結果」と話す。

1日50本の矢を放つ

選抜準優勝メンバーの清藤(せいどう)葵(3年)=同・六郷中出身=は毎朝6時に起きて登校し、7時から朝練に励んだ。3時間目の後の休み時間に弁当を食べ、昼休みも弓道場に通った。「続けていれば結果が出ると信じてやってきました」。
1日50本以上の矢を放ち、2月の東京都春季遠的大会個人を制した。
部の目標は今夏の全国高校総体(インターハイ)制覇。白川は「美しい射型で勝ち上がりたい」と意気込んだ。 (文・写真 東憲吾)

和気あいあいとした雰囲気の弓道部
チームデータ】2004年創部。部員18人(3年生9人、2年生9人)。今年の選抜大会では技能優秀校にも選ばれた。