迫力ある演技を見せた静岡商業高校の生徒たち(実行委員会提供)

脇役が主役になれる一日──。「第5回記念大会高校応援団フェスティバルin静岡」が6月12日、静岡市民文化会館で開かれた。参加したのは、静岡県内の高校を中心とした応援団で活躍する生徒たち。計6時間にもわたる応援団の熱演に、約2千人収容のホールは拍手や歓声に包まれた。(木部一成)

まるで甲子園

静岡商業高校は今年から、従来の応援部が応援団部17人と、チアリーディング部30人に分かれた。ただし応援は一体で、高校野球の聖地・甲子園のアルプススタンドを思わせる力のこもった演武と、華やかなチアダンスが会場を盛り上げた。

応援団長の本郷谷楓さん(3年)は「週5日、日が暮れるまで練習に打ち込んだ成果が出た。限りなく百点に近い出来。見ていて元気になってもらえたのでは」と手応えを語る。応援団部の多くを女子が占める。詰め襟の学生服は代々受け継がれているものだ。

部員は全て女子

県立岐阜商業高校・応援部も部員29人全員が女子生徒。きびきびとした動きは練習量のたまものだ。在校生の比率では女子がやや多い程度というが、10年ほど前から女子だけで続いている。

部長の細川杏那さん(3年)は「いつもは運動部の後押し役だが、今日は主役を務めることができた。客席から『よく来てくれました』『ありがとう』と掛け声が飛んできてうれしかった」と話した。

一糸乱れぬ息のあったパフォーマンスの岐阜商業高校(実行委員会提供)

もっとやりたい!

笑いも誘ったのが、埼玉県六校応援団連盟のステージ。浦和、熊谷、不動岡、川越、春日部、松山の各県立高校が応援旗を掲げ、演武を繰り広げた。「ここまで来るのに3時間。演じるのは25分。もっとやらせてほしかった」と代表者が声を張り上げると、会場はドッと沸いた。

 

応援旗を掲げる埼玉県六校応援団連盟(実行委員会提供)

 

体力、気力に挑戦

観客が身を乗り出すように見たのが、県立静岡高校・応援指導部。一昨年、昨年と野球部の甲子園出場が続く。団長の杉山功成君(3年)は既に3回、アルプススタンドに出向いている。「応援のいいところは注目され、感謝もされるところ。自分としては体力、気力の限界に挑んでいる気がする」。5人の部員に〝応援〟協力の生徒を交えて見せた精一杯の演武は、観客に温かく迎えられた。

渾身のエールを送る静岡高校の杉山君(実行委員会提供)

どの高校も声を枯らし、汗をしたたらせる。中には終わって涙ぐむ生徒も。気合、規律、鍛錬、忍耐…。日常ではあまり耳にしなくなった言葉が、しっかりと息づいている一日だった。

実行委員会では全国大会の開催を検討しているという。詳細は公式ウェブサイトまで。

 高校応援団フェスティバルin静岡 出場校
【静岡】日本大学三島高校・加藤学園高校・桐陽高校・富士宮西高校・富士宮北高校・清水桜が丘高校・静岡学園高校・静岡高校・静岡商業高校・常葉学園橘高校・藤枝明誠高校・焼津水産高校・島田樟誠高校・浜松商業高校*駿河総合高校は和太鼓部が演奏を披露
【岐阜】岐阜商業高校
【山梨】山梨県高校応援連盟
【東京】本郷高校
【埼玉】埼玉県六校応援団連盟

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