将来、医療に関する仕事に就きたいと考えている人は少なくないだろう。今回は、そんな志を持つ人にとっての先輩大学生が集まる学生団体を紹介する。大学での学びだけでなく、「チーム医療」とは何かを考え、自分たちで行動を起こしている学生たちだ。チーム医療を実践的に体験する場を自ら作り出している彼らのことを、ぜひ知ってほしい。

代表からのメッセージ

初めまして。防衛医科大学校医学部医学科3年の武藤康輔です。

突然ですが、「チーム医療」という言葉を聞いたことはありませんか? 聞いたことがあるという人は、その言葉にどんなイメージを持ちますか? 医療ドラマのように、医師や看護師が協力しながら一人の患者さんを助けているシーンが思い浮かぶのではないでしょうか。

たしかに「チーム医療」という言葉は、実際の医療の現場で使われることが多いです。しかし、実は臨床現場以外にもあるのです。私たちは、学生のうちから「チーム医療」を体感し、実践する場をつくっています。それが医療系学生団体Medical Future Fes(以下MFF)。医学部・看護学部・薬学部・歯学部・栄養学部・臨床検査・理学療法など、さまざまな学部で学んでいるメンバーが所属しています。活動の目的は「学校の教室に閉じこもるのではなく、全国の仲間たちと協力しながらさまざまなことを学び、新しい時代の医療を創り上げていく」こと。

メンバーは学校も学部も学年もバラバラ(中にはハンガリーの学校で、年に一回現れる子もいます笑)。そんなメンバーが皆で協力して、一つのイベント(講演会や勉強会)を創り上げています。なかでも最大のイベントが、毎年8月に開催しているSummer Fes。全国から200人の医療系学生が集まる大規模な勉強会です。

2017年度は

・今話題のVRで認知症を体験‼︎

・ロッテのガムで咀嚼力チェック!

・アロマセラピー体験!

などなど、幅広い内容を扱いました。

このSummer Fesでは、講演の企画から会場手配、集客などすべて学生が行っています。MFFメンバーが中心となり、みんなで協力してこのSummer Fesを創り上げているのです。そう、これこそが私たちの考える学生発の『チーム医療』です!

学生の時から『チーム医療』を体験しながら学べるのです!

2017年夏に行われた「Summer Fes」。2日間のイベントに約200人の医療系学生が集まった

少し興味が出てきたでしょうか? Medical Future FesではSummer Fesを中心としながら、月に1度のペースで小規模な勉強会も開催しており、どのイベントも高校生が参加可能です(しかも、なんと、参加料は無料)! 

ぜひ一度Medical Future Fesに遊びに来てみて下さい。

きっとそこでは、学生発の『チーム医療』を体感出来るはずです!

高校生の皆さんの参加をお待ちしています。

「MFF」の運営スタッフ。写真左の男性が武藤さん
 
Medical Future Fes
さまざまな大学の医療系学生が集まる学生団体。「学校ではできないことをしよう」をコンセプトに活動。年に一度のイベント「Summer Fes」をはじめ、勉強会(ワークショップ・講演)などを企画している。