ボート競技は8月2日から6日にかけて、遠賀川漕艇場(福岡)で行われた。女子舵手つきクォドルプルでは、加茂(岐阜)が3分40 秒01 で優勝。3月の選抜大会に続き2冠を果たした。( 文・写真 南隆洋)

予選から準決勝までトップで通過。決勝もスタートからトップに立ち、息の合ったオールさばきで加速した。追いすがる宇和島東(愛媛)に4秒以上の差をつけて圧勝。同種目で6年ぶりに優勝した。

昨年は、決勝でトップに2秒近い差をつけられ準優勝。3年に進級した4人の主力メンバーは、誓い合った。

「今年は無敵になろう」 進学校のため、平常の練習は1時間がやっとという日もあり、全員そろっての練習もなかなか難しい。

そうした中で古田丈博総監督(43)は、選手に艇や水の状況を見極めながら「自分がどういう体の使い方をすれば速く進むかを感じ取る」ことを求めた。冬場の陸上トレーニングを含め、選手らは自ら短時間集中の練習を重ね力を高めた。次々とエルゴメーターの自己記録を更新していった。

決勝の後、リード役の植松香穂(3年)=岐阜・美濃加茂東中出身=は「昨年は悔しく、『何が何でも一番に』と、ひたすら頑張ってきた」と話し、仲間とともに笑顔で「ナンバーワン」のサインを掲げた。