どんなチームスポーツでも、試合に出場できる人数は限られています。それに伴い、少なからずついてくるのが「スタメン争い」です。全員が緊張感をもって臨むスタメン争いは厳しいものの、ライバルといい関係を築けます。(高校生記者・とまと=2年)

スタメン入りを目指してピリピリ

私はサッカー部に所属しています。年が明けて新チームがスタートし、公式大会が始まりました。新チームでの初の公式戦は今後の試合にも大きく関わってくるので、当然みんなベンチ入りしたいと強く思って練習に取り組んでいます。

夜遅くまでみんなと切磋琢磨しています

昨年の秋ごろから年明けすぐは公式戦がないため、普段の練習では練習試合を目標にしていました。しかし、公式戦を目標として練習するのは普段の練習とは違い、ピリピリした雰囲気で取り組んでいます。

「味方だけど敵」になる

私たちのサッカー部は地区大会で優勝するくらいの強さで、1つのポジションにライバルが5、6人います。その中でスタメンに入れるのは1人という激しい競争で、先輩、後輩関係なく強い部員が選ばれます。私はサイドバックというポジション。以前はスタメンでしたが、今は後輩がスタメンに入り、私はベンチメンバーです。

公式戦前の練習では「味方だけど敵」のような感覚でプレー。けがをするんじゃないかというほど、激しく当たることもあります。

ピリピリした空気だからこそ、1つのパスのミスで周りから罵声が飛ぶこともあります。一つ一つのプレーにもこだわりを持ってプレーします。いやになって投げ出したいと思う時もありますが、みんな同じ状況なので一緒に乗り越えられます。

スタメンかどうかは関係なく、部活が終わったら一緒に居残り練習をします。ピッチの中ではライバルですが、ピッチの外では仲良く過ごしています。

激しい戦いがあるから成長できる

メンバー争いは激しい戦いです。しかし、厳しい期間を乗り越えるからこそ、チームが試合に勝った時には達成感が得られます。さらに、この雰囲気、この環境でもまれることによって、チームとしても個人としても強く成長できると思います。たとえメンバーに入ることができなくても、自分は成長できて将来にも必ず良い影響があるとプラスに捉えて、これからも取り組んでいきたいです。