昨年12月、学校のプログラムで東南アジアのマレーシアに6日間行きました。マレーシアはイスラム教が国教の多民族国家。現地の学生と交流して、今まで知らなかった全く新しい世界をのぞいてきました。(高校生記者・かすてら=2年)

ヒジャブはファッションの一部

イスラム教徒の女性は顔以外を黒い布で覆っているイメージがありませんか? 交流した大学生は「ヒジャブ」というスカーフを顔周りに巻いていました。

カラフルなヒジャブをかぶる現地の大学生と交流しました

ヒジャブは色や柄、素材の種類が豊富で、とてもかわいいんです! 話を聞くと「ヒジャブはファッションの一部だから何枚も家にある」とのこと。私が思っていたより、服装の決まりが窮屈でないことを知りました。ヘアアレンジをしない分、アイメイクをばっちりした女性が多かったです。

断食は意外とつらくないらしい

イスラム教には「ラマダン」と呼ばれる、1カ月間、日が出ている間に断食をする月があります。「とてもきつそう」と思っていましたが、実際はそうとは限りません。夜明け前と日没後に大量の食事をするので日中の勉強に支障はないそうです。

断食明けには「ハリラヤ」という祝日が待っています。伝統衣装の「クバヤ」を着て、家族とルンダンというお肉の煮込み料理を食べて盛大に祝います。

伝統衣装を体験。右2人が着ているのがクバヤ

子どもは家族からお小遣いがもらえるそうです。日本のお正月のようですね。断食中の日が昇っていない間の豪華な食事と、断食明けのハリラヤを楽しんでいるのが意外でした。

いろいろな宗教が共存する国

イスラム教の話をしましたが、マレーシアはマレー系、中国系、インド系の人々が生活する多民族国家です。信仰の自由が認められていて、仏教徒やキリスト教徒もいます。

街には宗教施設があちこちにありますが、イスラム教のモスクだけではありません。キリスト教の教会、仏教寺院、ヒンズー教寺院も目に入りました。しかも、それらが隣り合って建つ所もあるのです。言葉も食文化も宗教も異なる人々が共存する象徴だと思い、強く印象に残りました。

おしゃれなマラッカ海峡モスク

知ることで親しみが持てる

イスラム教は少しとっつきにくいと勝手に思っていました。しかし生で文化を見たり人々と仲良くなったりしたことで、ぐっと親近感が湧きました。自分に身近でないものでも、少しの知識と親しみがあるだけで抱く印象は柔らかくなると思います。世の中にはいろいろな人がいて、大小さまざまな対立があります。まずは知ってみること、親しみを持つことが大切だと感じました。