2024年度大学入学共通テストが1月13・14日に実施された。大学入試センターでは、全国の試験場から送られてきたマークシートを専用の読み取り機にかけて19日までに大半の採点を終える。例年受験番号の記入ミスがあるというが、職員が手作業で救済する場合もあるので、該当科目が0点になるとは限らない。

大学入学共通テストのマークシートの受験番号記入欄

共通テストの受験案内には「受験番号が正しくマークされていない場合は、採点できないことがある」と注意書きがある。しかし、大学入試センターによると、例年、受験番号が読み取り機で判読できずにエラーとなった場合は、職員が「救済」作業をしてきたという。具体的にはマークシートの束の中から該当するシートを探し出し、受験番号に加えて氏名の記入がもれていても、座席順や出欠状況から特定してきた。

一方、受験案内では解答科目の記入が必要なテストで、そのマークされていない場合や複数のマークがある場合は「解答科目が特定できないため、0点となる」と明記されている。ただし、「外国語」で「英語」の問題しか配布されていない場合など、センター側で解答科目を特定できる場合は、特定できた科目として採点するという。

大学入試センターは、1月17日午後と19日午後に採点できた答案について平均点などの中間集計を公表する。最終集計の公表は2月5日。希望した受験生に自分の成績が通知されるのは4月上旬だ。