3月19日開幕 春のセンバツ 注目校・選手は?

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履正社と大阪桐蔭が筆頭

 3月19日から開催される第89回選抜高校野球。計32 校が出場する。昨秋の明治神宮大会を制した履正社と、ライバルの大阪桐蔭の大阪勢2校は強い。履正社はエース竹田祐(2年)と4番安田尚憲(2年)が投打の軸として、しっかりしている。大阪桐蔭も徳山壮麿(2年)と岩本久重(2年)の大型バッテリーがいて、相変わらずスケールが大きい。

 明徳義塾(高知)も優勝を狙える位置にあり、馬淵史郎監督は「昨夏のベスト4のチームより、選手個々の力ははるかに上」と豪語する。近畿勢では報徳学園(兵庫)、近畿大会準優勝の神戸国際大付(兵庫)、2年連続出場の滋賀学園(滋賀)なども侮れない。

昨年Vの智弁学園と作新学院が出場

 昨年のセンバツ優勝校智弁学園(奈良)と、昨夏の甲子園優勝校作新学院(栃木)がともに出場するのも話題だ。昨年の春夏4強で存在感を示した秀岳館(熊本)も大型チームで、パワーヒッターをずらりと並べている。東海大会を制した静岡(静岡)や、東京都大会の覇者で清宮幸太郎(2年)の打撃に注目が集まる早稲田実(東京)も投手の出来次第で上位進出がありそうだ。

機動力打ち出す健大高崎

 東京都大会で早稲田実と大接戦を演じた日大三も力がある。金成麗生(2年)を中心とした打線の破壊力は全国でもトップレベルだ。甲子園へ向けての調整にも慣れているだけに、センバツまでにもう一伸びが期待される。群馬県からも2校選出されており、県大会で優勝した前橋育英は攻守にそつがない。健大高崎は、例によって機動力を前面に打ち出した攻撃的な野球で甲子園を沸かすことだろう。

部員10人で挑む不来方

 21世紀枠代表としては中村(高知)のほかに、春夏通じて初出場となる多治見(岐阜)と不来方(こずかた)(岩手)が選出された。多治見は、やや変則ながらクセ球の河地京太(2年)の好投が期待できる。部員わずか10人の不来方の戦いも注目される。

仙台育英はエース・長谷川に期待

 東北勢も力がありそうだ。仙台育英(宮城)は安定したエース左腕の長谷川拓帆(2年)へ期待が集まる。県大会と東北地区大会を通じて、65イニングで3失点は抜群の実績だ。

 四国と九州勢は久々となる出場校も目立つ。最も間隔の空いた出場は、48年ぶりとなる帝京五(愛媛)だが、プロ野球経験もある小林昭則監督の甲子園初采配にも注目したい。中村(高知)も40年前の準優勝以来の出場となっている。

福岡大大濠・三浦の投球に注目

 九州は福岡県と熊本県が2校ずつ選出された。32年ぶりとなる東海大福岡(福岡)は新校名での登場となる。福岡大大濠(福岡)も26年ぶりとなるが、エース三浦銀二(2年)は、昨秋の明治神宮大会でクレバーな投球ぶりを披露している。失点が計算できる投手だけに、安定した戦いぶりが期待できそう。名門熊本工(熊本)も10年ぶりの復活だ。

初出場・至学館がミラクル起こすか

 北信越では福井工大福井(福井)が2年連続で出場するが、サイクル安打を記録した山岸旭(2年)などコンスタントに打てるだけ戦は評価が硬い。7年ぶりとなる名門高岡商(富山)の戦いぶりも期待される。

 愛知県からは至学館が初出場を果たした。女子レスリングの強豪として知られ、金メダリストも多く輩出しているが、この秋は県大会から強豪に相次いで逆転サヨナラ勝ちを続けてきた。そのミラクルぶりが甲子園でも発揮されるかどうか楽しみだ。何をしてくるかわからないというところもあり、相手にとっては戦いにくいであろう。

(手束仁)

(高校生新聞 2017年3月号から)

 

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