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【最優秀賞】
 
 宇都宮 駿介(愛媛県立松山東高等学校3年)
 囀や襖絵の山遥かなり
 
最優秀賞の受賞コメントは近日公開!
 
 
【優秀賞】 
 
池松 碧海(福岡・西日本短期大学附属高等学校3年)
  両翼にひかりを集め巣立ちゆく
 

受賞者コメント

 このような素晴らしい賞をいただき、とても嬉しく思います。また、担当教科の先生の支えもあって受賞することができたので感謝の気持ちでいっぱいです。授業で俳句を創作し応募しました。
 普段から自然の景色を見ることが好きで、今回はたまたま鳥が巣立つところを目にしました。これから一生懸命生きていく姿を想像し、小さい鳥にいのちの希望を感じたので、この俳句を詠みました。
 創作にあたり、鳥が生きる希望をもって飛んでいく姿をどう表現するかかなり悩みました。また、俳句を詠んでいて、命の大切さや、自然の大切さに改めて気づかされました。授業で数回俳句や短歌を創作することがあります。創作にあたっては、詠む対象をしっかりと見て具体的な描写を入れるよう、先生から指導を受けました。
 何でもないような日常を俳句に詠むことで普段は気づかないことを感じることができるので、いろんな方々に是非詠んでいただきたいなと思います。

 
横溝 惺哉(宮城・クラーク記念国際高等学校 仙台キャンパス2年)
  切り株のごとき猪闇濃き夜
 

受賞者コメント

 この度は、優秀賞をいただき、ありがとうございました。自分で予想もしていないことで、大変嬉しく驚いています。高3の姉が応募していたので、自分も頑張って応募しようと思いました。
 深夜に近い時間に、父とマラソンをしていた時に、広い車の駐車場になっているところで、猪に遭遇しました。闇が濃くて、最初切り株のように見えて、まさか猪だとは思いませんでした。怖かったので、猪がいなくなるまで、静かにものかげに隠れて観察をしていました。猪は自分たちに気づくと、逃げていったので安心しました。ありのままの猪の様子を言葉にしました。
 猪と遭遇するという貴重な体験ができました。外に出て、色々な発見をすることが、創作するチャンスになるところです。両親が俳句が趣味で、家族で創作しています。自宅に歳時記を置いて、思い立った時に創作しています。
 一瞬の隙を逃さないことが創作のポイントだと思います。気になればメモする習慣が大事だと思います。 

 
 
【佳作】
 
橋本 梨音(埼玉県立深谷商業高等学校2年)
八月が氷のように溶けていく
 

受賞者コメント

 まさか賞を取れるとは思っていなかったので驚きましたが嬉しかったです。応募のきっかけは 夏休みの課題だったからです。夏休みを何となく過ごしていたらあっという間に残り少なくなっていて、焦りや後悔からこの俳句を思いつきました。
 工夫したこと、苦労したことは日がどんどん過ぎていくことの表現です。難しかったけど夏らしさを出せたと思います。
 あまり難しく考えず、自分が思っていることを表現してみれば良いと思います。

 
戒能 李咲(福島県立安積黎明高等学校2年)
霜焼の指で星座の線を引く
  

受賞者コメント

 去年に引き続き賞をいただくことができて嬉しく思います。自分の気持ちや感じたことを表していくうちに俳句の奥深さに触れることができました。今回の受賞をもとに、今後の作品に活かしていければいいなと思います。去年も応募していたので、さらに上の賞を目指したいと思い応募しました。
 この作品は、星を見ることが好きで、よく空を見上げているうちに思いつきました。空に散らばっている星も線で結べばひとつの星座になってつながることができるということを伝えました。
 創作にあたっては、誰にでも伝わる素直な言葉を探しました 。この活動を通して今後の創作のモチベーションにもなりますし、より俳句への関心が高まりました。世界を新しい視点で見ることができることが創作の魅力です。日頃から本を読むことが創作活動につながっています。
 とにかく書くことが大切だと思います。書いていくうちに、こうじゃないか、こうしたらもっといいんじゃないか、といった具合に世界が広がっていくと思います。

 
和田 七望(東京・精華学園高等学校 探究アカデミー東京校2年)
人形の曇る紫眼に忘れ雪
 

受賞者コメント

 佳作に選んでいただいたと聞いたとき、とても嬉しかったです。俳句は中学3年生のときにつくったのが最後だったので、2年ぶりでした。悩みつつ紡ぎ出した作品を、こうして評価していただけて光栄です。中学3年生のときに授業で俳句をつくったのを最後に、高校では俳句に触れる機会が減っていました。高校生新聞ONLINEで「全国高校生創作コンテスト2022」の案内を目にし、「久しぶりに挑戦してみよう」と思い立ったことが応募のきっかけです。
 「人形師」をモチーフにした作品に触れたことをきっかけに、「人形」がもつ不思議な魅力について考えるようになったことが、この作品を思いつくきっかけになりました。「人形」は、人形そのものだけでは輝くことができず、いつしか忘れ去られてしまう、ということに想いが巡ったとき、頭に浮かんだのがこの俳句の情景です。そのあとは、不思議なほどするりと言葉が出てきて、完成したのがこの作品でした。最初は「紫眼」ではなく「瞳」でしたが、雪の白色と対比させるために「紫眼」という表現にし、読んだ方に、鮮やかに色彩を思い描いていただけるよう工夫しました。特に苦労したのは、「人形」というモチーフを見つけた後、それがもつ魅力や儚さをどのように伝えるか考える段階です。想像力を働かせながら、ひとつの映像を鮮やかに思い描くまで時間がかかりました。楽しかったのは、季語を選ぶときでした。「雪」に関連する季語を使うことは予め決めていたので、取り残された人形の寂しさや儚さが伝わるような季語を歳時記で探しました。結果、これ以上ないほどぴったりな言葉を見つけられたときは、とても嬉しかったです。
 この作品は、ひとつのモチーフを色んな方向から見て、考える粘り強さのお陰で生まれたと思っています。辛抱強く言葉を練っていくこと、自分の思い描いた景色をそのまま読み手の方に伝えるために工夫することの大切さを、改めて実感できました。
 創作活動の魅力は、自分の内側とじっくり向き合えるところだと思います。普段、何気なく生活しているだけでは見落としてしまう感情や行動を、ひとつずつ拾い上げることができ、さらにそれを言葉にして伝えることができるのは、創作の醍醐味だと感じています。創作をするときには、誰かに読んでもらうことを前提にした、読みやすい文章を心がけています。自分の気持ちばかりが先走らないように、書いた文章を客観的に見ながら書くのがポイントだと思います。また、私は、将来文章を書くことを仕事にしたいと思っているので、思いついたことや疑問に思ったことはメモをとるようにしています。そして、たとえ時間がかかったとしても、自分の気持ちを言葉にすることを大切にしています。
 創作は、自分自身と向き合うことだと思います。私は、文章を書いていると、自分自身ですら知らなかった自分の一面に出会うことがあります。自分が書いた文章を読み返していると、過去の自分が書いた言葉にはっとさせられることもあります。もし、心の中に、言葉で表すことが難しい想いや疑問が生まれたら、放っておかずにそのひとつを突き詰めてみてください。その先にきっと、新たな自分との出会いが待っているはずです。

 
福山 航生(埼玉・慶應義塾志木高等学校3年)
若葉してクリアファイルを新しく
 

受賞者コメント

 最優秀賞、優秀賞を受賞できず悔しいです。普段から創作活動をしていて、コンテストに応募してみたいと思い応募しました。
 若葉を見ているときに、新しくするクリアファイルが頭に浮かびました。作品の創作にあたり、現代的な言葉づかいで新鮮に書けた点がよかったです。よい瞬間を切り取ることができました。書きたいことを書けることが創作活動の魅力です。よいものを書きたいと思っています。
 創作活動に興味がある人、創作活動を始めようとしている人は、色々な作品を読んでみるといいかと思います。

 
菅原 響(福島・第一学院高等学校 郡山キャンパス2年)
夏草ゆらり平和主義者の寝言
 

受賞者コメント

 受賞できて嬉しいです。 腕試しで応募しました。この作品は、平和への思いを込めました。戦争を調べる作業は辛かったが、その過程から自分の思いをより明確にできたと思います。平和について深く考えることができました。創作活動は、楽しいと感じます。

 
 
【入選】
 
佐々木 藍里(秋田県立秋田高等学校2年)
稲妻や闇夜に浮かぶ父母の顔
   

受賞者コメント

 とても嬉しいです。先生がこちらのコンテストに推薦してくださったので応募しました。
 8/12~8/13未明の秋田県の豪雨について俳句で表現したいと思いました。私の町では特に雷がひどく長く続きました。夜中の激しい雷雨に驚き目を覚ましたこと。天災に対する畏怖の念。不謹慎にも怪しく幻想的で美しいと思ってしまう気持ち。 雷雨の夜を思い出しながら、思いつく言葉をいくつも書き出し、五・七・五に並べては言葉や語順を変え、あえて表現をせず言葉を削っていくことを何度も行いました。私が経験したことを詠んだはずが、推敲を重ねて作品にしたとき読む人によっていくつもの情景を想像できるものとなりました。短い言葉に思いを込めることによって奥深い俳句の魅力を再発見しました。
 表現する言葉が増えると自分の思いと第三者的に向き合うことができるようになり、自分自身について発見があります。 生活の中で感じたり、見たり、聞いたり、嗅いだり、触れたりしたことを表す言葉を意識して溜めておきます。
 思っているだけでなく、言葉を使って表現してみること。また新しい言葉を発見して、新しい表現ができるようになることは嬉しいことの連続です。

 
新野 みちる(埼玉県立深谷商業高等学校1年)
むきだしの鉄骨錆びて原爆忌
 
松川 洵子(山口・柳井学園高等学校2年)
山々に簪さして藤の花
 

受賞者コメント

 夏休みの課題で応募しました。まさか自分が受賞できるなんて思わなかったので、とても驚いています。そして、とても嬉しく思っています。
 この作品は、若葉の美しい山に藤の花が咲いていてとても綺麗だったことから思いつきました。創作にあたり、情景がイメージできるように、字数を合わせるのが大変でした。また、創作を通して得られたことは、一つのことを表すのにいろいろな角度から考えるようになれたことです。語彙力が試されるところが創作の魅力です。
 日頃から綺麗だなと思ったものを写真に撮っています。
 創作活動に興味がある人は、好きだなと思うことを始めたらいいと思います。

 
遠藤 千浩(福岡・西日本短期大学附属高等学校3年)
トロンボーン炎えたつ空を貫けり
 

受賞者コメント

 私が創った作品が入賞できたことを、とても光栄に思っています。応募は現代文の授業で俳句を創作することになったのがきっかけです。
 私は中学校の時から吹奏楽部に所属し、トロンボーンを担当しているので「トロンボーン」をテーマに作品を創りたいと思いました。本校は野球部が全国的にも活躍していて、野球の試合で野球応援をしている情景を今回、句に詠みました。
 自分が実際に体験したことから得られる実感を的確に詠むことを心がけました。良い作品を創ろうと何度も推敲しました。俳句の創作を通して、十七音に込める思いを表現することの難しさを感じました。また、苦労して作品ができあがった時は達成感を得ることができました。創作にあたり、実際にテレビで俳句の番組を見て学んだり、インターネットでも調べて、創作に励みました。
 俳句の創作にぜひ積極的に挑戦してほしいと思います。皆さんのそれぞれの体験は特別なものであり、そこには特別な思いが必ずつまっていると思うので、それを言葉として表現し、読んだ人が共感できる句を創ってほしいです。

 
金 壮道(東京・東京朝鮮中高級学校1年)
壮絶な吹雪の中の道を行け
 

受賞者コメント

 授業の一環として応募しました。まさか自分が受賞されると思わなかったので驚きました。どんな俳句を創ろうかと迷っていた時、自分の名前が目に入って来たので創りました。
 作品の創作にあたり、想像力が豊かになりました。また、この創作を通して、 五七五にまとめることで一つ一つの言葉の意味がひき立つ言葉の美しさを感じました。さらに、言葉選びの大切さ、一つの言葉が美しい意味を持つことを感じました。創作は、 授業中先生からと、過去の受賞者の作品を見て、学びました。
 ふとしたことを字にしてみるといい思います。

 
大谷 咲桜(千葉県立成田国際高等学校3年)
憧れはかじかんだ手の行き所
 

受賞者コメント

 授業での取り組みとして応募しました。このような賞を頂けるとは思っていなかったので、正直びっくりしましたが、とても嬉しいです。
 過去に見たドラマで、冬に男女が手を繋いで歩いている場面があり、私はその場面に憧れを感じました。その気持ちを俳句にしてみたいと思い、創作しました。創作にあたり工夫したことは、他の人に情景が伝わるような言葉を選んだことです。苦労したことは、たった十七音に、自分の表現したいことを入れたことです。楽しかったことは、自分の伝えたいことを短い言葉で表すことが出来た時に、達成感を味わえたことです。授業での学び、作品の創作を通して、沢山の季語を知ることで、視野が広がりました。
 楽しみながら創作することが大事だと思います。

 
 村松 奏哉(東京・東京大学教育学部附属中等教育学校1年)
入道雲ごくり唾飲む模擬試験
 

受賞者コメント

 十七語という短い語で、高校一年生の今の自分の思いを表現することに挑戦しました。短い語に込めた思いが伝わったと感じて、とても嬉しいです。これからも俳句で自分の気持ちを表現できるように、様々な学びを大切にしていきたいと思います。
 学校の国語の授業で学んだ俳句がとても楽しかったことがきっかけで、授業の学びを通して俳句が好きになりました。十七語という少ない語の中で、季語を使い四季と自分の思いを表現する俳句に、とても魅力を感じています。私は創作活動に興味があったので、ホームページでコンテストのことを知り応募してみようと思いました。
 今年は特に夏の暑さが厳しいなぁと感じて、夏休みを過ごしていました。外出の際や、ベランダに出た時など、もくもくと膨れあがるとても大きな入道雲が印象に残り、調べてみると夏の季語だということを知りました。ちょうど試験勉強をしていた私は、試験日が近づき緊張が増している自分の気持ちと、もくもくと膨れる入道雲がかさなり、俳句での表現にチャレンジしました。
 工夫と苦労した部分は、自分の緊張した気持ちを「緊張」という言葉を使わずに、中七語でどう表現するかという部分です。「入道雲」と「模擬試験」という語は決めていたのですが、中七語で緊張をどう表現するかに悩みました。試験に向かう途中でもくもく膨れあがる入道雲が広がる空を見上げた時、緊張した時にゴクリと唾を飲む行動とつながり、句が完成した時はやった!と思いました。読んだ方が、私の緊張した気持ちを感じ取ってくれたら嬉しいなとイメージして創作することが楽しかったです。緊張感の表現において、自分で設定した課題をクリアして創作できたことに達成感を感じました。また、国語の授業で学んだ俳句を通して創作や表現についての知識を深められました。そして、日本の俳句という文化が、とても素晴らしいものだということを学び、日本だけでなくもっと世界に知ってもらいたいと思いました。表現を通じて、人とのコミュニケーションが生まれるなど、人の暮らしや心を豊かにすると思います。私自身、高齢者施設でのボランティアに参加しておりますが、俳句を学んだことにより、ご年配の方々とのコミュニケーションの幅が広がったと感じています。
 私は日々の生活の中で、見たことや感じたことを素直に表現する事を大切にしています。そして、様々な異なる視点から物事を考えて表現できるように心がけています。
 創作活動は自分の視野を広げてくれたり、新たな発見があるので自分を成長させるチャンスだと思います。私は、自分が感じたことや見聞きしたことを周りの人と共有することも大切だと思います。共有することで、他者の意見や自分とは違う考え方を知ることができるからです。創作活動を通して周りの人とコミュニケーションとりながら、自分の視野が広がっていくことに楽しさを感じることと思います。

 
松本 悠佑(兵庫・雲雀丘学園高等学校2年)
白銀の荒野を駆ける狐かな
 

受賞者コメント

 この度は、入選を受賞でき、誠に光栄に存じます。このようなコンテストにて、賞を頂けるのは初めてのことであり大変嬉しく思います。古文の先生が長期休暇の宿題としてこのコンテストを指定されたのが応募したきっかけです。
 この作品はあるゲームから着想を得ました。雪景色がとても美麗なゲームなのですが、動物がフィールドには存在しません。そこで、「もし動物がいたら...」と想像した時、真っ先に頭に浮かんだのが狐でした。
 工夫したところは、「白銀」という箇所です。この単語で狐の綺麗な毛並みと、真っ白な雪景色を同時に表現出来ていると思います。苦労したことは字数です。内容を収め切るのがとても大変でした。楽しかったことは、やはりゲームを交えて作品を創作できたところでしょうか。自分の好きな物と上手く融合させられた気がして、達成感が得られました。
 創作を通して...というより受賞を通してですが、以前より自分に自信が持てるようになりました。自身が創作した作品を他人に見せるって多少恥ずかしかったりすると思うんです。私もその1人なのですが、このような賞をいただけて他人に見せるのが殆ど苦ではなくなりました。
 特に学ぼうと思って見ている訳ではありませんが、テレビ番組の「プレバト」は、意識しないうちに発想の参考になっていると思います。また、インターネットで季語を調べ、季重なりしていないかなどを調べました。
 初心者の私でも賞が取れたので皆さんも絶対上手くなれます!「創作活動を始めること」を重く捉えすぎず、気軽に始めてみるのがいいのではないかなと思います!

 
松枝 栄樹(山形県立山形南高等学校3年)
殿様バッタ優先席にドシン
 

受賞者コメント

 自分の力を試して見たかったので応募しました。このような栄誉のある賞を頂けて、とても嬉しいです。これからも精進していきたいと思います 。
 この作品は、学園祭の準備で夏休みに電車で学校に向かっている時に、向かいの席にバッタがいて、思いつきました。 下五の「どしん」というワードを考えるのに苦労しました。 
今まで自分の気づかなかったことにも気づくことが出来、それに趣を感じることができるところが創作活動の魅力です。
 創作にあたっては、 1+1=3以上となるように心掛けています。ただの言葉の組み合わせではなく、お互いが持つ意味以上の意味を持てるようにしています。

 
小山 涼(埼玉県立浦和第一女子高等学校2年)
太刀風で風邪を断たむと竹刀振り
 

受賞者コメント

 私は今まで俳句が苦手だと思っていたので正直とても驚きました。それ以上に嬉しかったです。 何年ぶりかに昔自分で作っていた俳句ノートを見つけてパラパラめくってみて、あまりにも稚拙な句が多かったので、今の自分ならどのような句を詠めるのか気になり応募しました。
 私は剣道部なので夏休みに稽古で毎日のように竹刀を振りました。暑くて大変でしたが、剣道をするたび体は強くなっているんだと自分に言い聞かせて頑張って乗り越えました。コロナにも負けないで頑張ろうと思って詠んだ句です。
 工夫したことは、古典で習った助動詞を入れて創作したことです。古典の助動詞を入れなくてもよかったけど、私が詠みたい風景や気持ちにあっているのが古語だったので古典の助動詞を入れました。苦労したことは、特にないのですが、作ったいくつかの句からよいものを選ぶのが大変でした。楽しかったことは、詠んだことでいつでもそのときのことを思い出せたことです。今でも五感で感じた情景が頭に浮かぶので、思い出として写真よりもとっておきたいです。
 昔は見たものをそのまま俳句にしていたのですが、音や自分で感じたことやさらに掛詞も入れていつ見ても五感で感じられる俳句を詠めるようになりました。また、学校で習った技法を意識して詠みました。
 俳句を詠むのは難しくありません。私は今まで俳句は難しいと思っていました。でも、詠みたい風景から自分が何を感じたかを大切にして詠めば絶対にいい句ができます。考えすぎずに作るといいです。 

 
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