最先端のバイオ研究を行う研究室を訪れ、研究者の声を届けるオンラインイベントがまもなくスタートする。2022年秋~冬は9月25日(日)より、毎月2回開催され、慶應義塾大学・東京大学といった大学をはじめ、JAXAや中外製薬株式会社などの研究所も登場予定だ。

 

 

オンラインで開催! 最先端バイオ研究室探訪

「最先端バイオ研究室探訪」は、高校生をはじめ、大学生、大学院生など、誰でも参加することが可能。9月25日(日)の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の矢野創さん(「はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰ったもの」)を皮切りに、1か月に2回、計6回実施されるシリーズのオンラインイベントだ。

慶應義塾大学院修士課程2年の出野泉花さんがキャスターとして出演し、各研究室を訪ねていくという内容で、それぞれの研究室の取り組みや研究者の生の声を、若い世代にわかりやすく届けていく。

今回のオンラインイベントを主催・監修するのは、慶應義塾大学 先端生命科学研究所の所長を務める冨田勝氏。冨田氏は今回のシリーズへの思いをこう語る。

「バイオテクノロジーは『健康』『食糧』『地球環境』といった人類共通の課題を解決するためのカギであり、また生命科学はいまだに謎が多く、未発見の宝が無数に眠っている分野です。その最前線で楽しく研究している科学者たちの生の声を聴いて、今後のキャリア選択の参考にして下さい」

全6回に出席し、一定の条件をクリアすると、受講認定証(データ)が贈られる。少しでも興味があれば、参加してみよう。

イベント申込はこちらから!

 

最先端バイオ研究室 探訪シリーズ

【イベント詳細】
 毎月2回、日曜朝の午前9時~10時15分(日本時間)Zoomウェビナー(無料)で開催
【2022秋学期】
9/25 宇宙航空研究開発機構(JAXA)矢野創さん
     「はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰ったもの」
10/09 慶應義塾大学 先端生命科学研究所 ガリポン ジョゼフィヌさん
     「3Dプリンターとバイオロジー」
10/23 東京大学医学系研究科 上田泰己さん
     「眠りの謎を解く~睡眠医学の現在と未来~」
11/06 中外製薬株式会社 角田浩行さん
     「新薬開発の世界戦略」
11/20 株式会社オルガノイドファーム 山木多恵子さん
    シンシナティ小児病院 武部貴則さん

     「培養肉の実用化に向けて」
12/04 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 河野暢明さん
     「クモ糸の利活用を目指して」
 

 

【キャスター】
出野泉花(でのせんか)
 
 
5歳の時に劇団ひまわりに入所。18歳で芸能界を引退するまで声優・役者として活躍した。高校生バイオサミット2016にて厚生労働大臣賞を受賞。2017年、慶應義塾大学環境情報学部入学。現在、同大学政策・メディア研究科 先端生命科学プログラム修士課程2年。専攻はシステム生物学
 
【主催・監修】
冨田勝(とみたまさる)
 
 
慶應大学工学部卒業後渡米。Carnegie Mellon University コンピュータ科学部に留学し、指導教官のHerb Simon教授(1978年ノーベル経済学賞)の下、修士課程(1983)と博士課程(1985)修了。CMUの助手、助教授、准教授歴任。レーガン大統領より米国立科学財団大統領奨励賞受賞(1988)。1990年に帰国し、慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)開設と、日本初のAO入試の導入に関わった。環境情報学部助教授、教授、学部長を歴任。現在、慶應義塾大学先端生命科学研究所所長。
 日本生物学オリンピック2021大会長。多分野を専門とし、Ph.D(CMU)、工学博士(京都大学)、医学博士(慶應大学)、政策メディア博士(慶應大学)の4つの博士号を持つ。

 

提供:慶應義塾大学先端生命科学研究所