新型コロナウイルスの感染状況も落ち着きを見せていますが、まだまだ油断は許しません。生活の様々な場面で変化を強いられましたが、みなさんはそんな中、どんなことを感じ考えましたか?コロナショックを超えてどう生きるのか、それを支える志はどのようなものかを表現するコンテストです。今年も多くの応募があるなか、各賞の受賞者が決定しました。

【応募総数】
●小論文部門    1,457点
●スピーチ部門   46点

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小論文部門  入賞作品

 

 ◆受賞者コメント◆ 

 最優秀賞  棗田 珠杏さん
 この度は素晴らしい賞をありがとうございます。私は今まで自分の気持ちを自分の言葉で表現することができず、この小論文も本当にこの言葉で自分の想いを伝えることができているのか不安がありました。しかし、何度も文章を書き直し、小論文を完成させていくと、自分の想いを言葉で伝える楽しさを感じることができました。そして、今回最優秀賞を頂いたことで、自分の言葉に自信が持てるようになるだけではなく、言葉の力は本当にあるんだなと実感することができました。これからも、自分の言葉で想いを伝え続け、私が目標としている「認め合う社会」が実現できるように、努力を続けていきたいと思っています。
 私は自分を変えるために高校でスピーチ部に入部しました。その活動の中で、このコンテストのことを知り、顧問の先生から「自分の想いを言葉にしてごらん」と言われたので、家族についての小論文を書くことに決め、このコンテストに応募させていただきました。作品を応募するにあたり、できるだけ自分の素直な気持ちを書こうと思って取り組みました。最初は自分の気持ちを言葉にするのはとても恥ずかしくて、なかなか文章が書けませんでしたが、何度も書き直していくと自分の一番言いたいことを中心にして小論文が書けていくことに楽しさを感じました。自分の家族について書いていますが、自分の家の事だけではなくて、今の社会で問題だと思ったことも積極的に取り入れて小論文を書きました。今までは自分の考えや気持ちを言葉にすることにためらいがあり、誰かに伝えようともしてきませんでした。しかし、今回の取り組みを通して、自分の想いを伝えることは恥ずかしいことではなく、大切なことなんだと初めて気がつきました。言葉の力を実感することが出来た点でも成長だと思っています。
 はじめからできないと決めつけて行動するのではなくて、やればできる!と信じて行動すれば、道はひらけます。皆さんもどんなことにも積極的に挑戦してみてください。失敗しても大丈夫!人生に無駄なことなんてありません!自分が変われば、未来はいくらでも変えられます!
 優秀賞  中矢 泉さん
 素直に自分の思いを書き、賞をいただけたことはとても嬉しいです。同時に、この志を今後も大切にしながら過ごそうと強く感じました。
 学校でポスターを見て知ったのですが、コンテストの題名が「私の目標」や「私の夢」ではなく、「私の志」であるということが印象的でした。「志」というと、より強い意志や覚悟が必要だというイメージがあり、将来を考え始める今だからこそ書いてみたいと感じました。私はこの文を書くにあたり、自分の志を貫く過程についても深くまで踏み込むことを心がけました。「こんな人になりたい」と書くことは簡単ですが、それでは「私の夢」となってしまい、どこか他力本願で投げやりなイメージになってしまいます。そうならないように、なぜその意志を持ったのか、それを貫くために具体的にはどんな方法があるのか、などについても掘り下げるようにしました。今回の取り組みを通して、自分の中でも曖昧で漠然とした考えでも、文章化することでグッと明確になることが分かりました。また可視化することで、より努力しようという気持ちになりました。
 今回私は自分の考えをひたすら述べた形になりましたが、今後は問題だと思うことの根本の原因についても踏み込んでみたいと感じました。

 

スピーチ部門  入賞作品

 

 ◆ 受賞者コメント ◆ 

 最優秀賞  芦田 幸来さん
 最優秀賞をいただいて、大変光栄です。受賞の連絡を受けた時は、信じられませんでした。正直、今でも実感がわきません。
 この夏、私は自分の夢や志について深く考える時間がありました。その時、このコンテストの募集を見つけ、自分が今感じていることを言葉にし、発信してみたい、と思い参加させていただきました。スピーチ内容を書くときには、自分の体験や自分の取り組みを盛り込むように工夫しました。 また、スピーチをするときは、どのような表現をすれば自分のメッセージが伝わるか、どうすれば聞いている方々に興味を持ってもらえるか、などを考えました。それを考えることが楽しくて、何度もスピーチの練習をしました。今回スピーチの練習をしている間に、言葉の大切さを実感しました。マララ・ユスフザイさんが「私たちの言葉で世界を変えることができます。」と言っていたように、言葉には人を動かす大きな力がある思います。今後も、私の気持ちや考えについてスピーチを通して発信していきたいと思います。
 スピーチで一番大切なのは、自分が「伝えたい」という熱意をこめて、話をすることが大切だと思います。私も、今後も自分の思いを発信していきたいと思います。
 優秀賞  望月 菖心さん
 夏休み期間に取り組み受賞出来たことをとても嬉しく思います。自分が普段行っている活動の思いを言葉にしたかったので、応募しようと思いました。
 私がコロナ禍で取り組んできたことを言葉にし、どのようにしたら伝わるかを考え工夫しました。今回の取り組みを通して、自分の思いを言葉にする難しさや、話すことの楽しさを改めて感じました。そして、何故私が学生団体を始めたのか何をやりたいのかを考え直す良い機会となりました。
 コロナに関わらず今できること、今だからこそできることを全力でやることは新たな出会いや素晴らしい経験ができるのでなにかやりたいと思ったら是非実行してみてください。

多数のご応募いただき誠にありがとうございました。過去のテーマと入賞者は多摩大学のホームページで閲覧できます。