まとまった時間がある今年の夏休みはコンテストにチャレンジしてみよう。高校生向けのコンテストは、文系向け、理系向け、アート系などさまざまな分野があるが、その中でも、毎年2万件近い応募作品があるのが國學院大學主催「全国高校生創作コンテスト」。今回はこのコンテストの過去受賞者のコメントや受賞作品などを紹介!応募の際の参考にしてみてください。

全国高校生創作コンテストとは?

募集作品は短篇小説、現代詩、短歌、俳句のいずれか。「表現者」としての自分の可能性を試すのにぴったりだ。大学としては、「考えること」「思うこと」「感じること」を大事にし、それを自分の言葉で綴ることを続け、美しい日本語を学び、身につけてほしいという思いがある。

ふだん、当たり前のように使っている言葉を見つめ直す機会を持つと、気づかなかった自分の感性を発見できるはず。2019年度は16,085作品の応募があった。

★第24回「全国高校生創作コンテスト」 募集要項はコチラ

第23回全国高校生創作コンテスト受賞者の声と受賞作品

【短篇小説の部】

「ただ文章を書いて、人格を形成したり、行動させたりするのではなく、自分自身が登場人物となって考えたり、行ったりするというのを心懸けるべきだと感じました。」(優秀賞・登さん)

「中学校の国語で学んだ和歌が印象的で、その和歌の意味を自分なりに解釈して作品を作りました。物語を展開していく中で、読んでくれる人に内容が上手く伝わるだろうかと思案しました。」(優秀賞・柏倉さん)

【現代詩の部】

「はじめは、「詩の書き方」を検索してみたり、詩集を読んでインスピレーシ ョンを得ようとしましたが、結局、どれほど工夫しても自分が普段感じて考えている以上のものを詩にすることはできないなと思い、書いた後もやはりその通りだなと感じていました。」(最優秀賞・𠮷田さん)

「自分の描きたい色や温度、質感をそ っくりそのまま読み手に伝えることの難しさを感じました。言葉に抱くイメージは自分と他人では異なると思うので、できるだけ実体のある例えを使いました。」(優秀賞・村上さん)

【短歌の部】

「半濁点が文字につくと、発音したときはもちろん、表記されているときでさえその文字の持つ雰囲気を優しくする。僕は「近くにいるだけでそんなことができるなんてすごいなぁ」と感じ「人間関係でもそういうことができればなぁ」と思ったことがこの歌のきっかけです。」(最優秀賞・德森さん)

「考えたことや感じたことを文字にして短歌に込めて消えることのないものとして自分の中で形にできた」(優秀賞・宮﨑さん)

「31文字という少ない文字の中で人に伝えられることができるということはとても素敵なことだと思いました。」(優秀賞・中川さん)

【俳句の部】

「句作の際、先生が「虚が強くならないように。自分の実感を大切に。」と毎回おっしゃっています。この句を作る際も改めて自分の実感を大切にすることによって、いい句というのは必然的に生まれてくるのだなと感じました。」(最優秀賞・鈴木さん)

「俳句と短歌両方で表現を試みました。作品を考える中「夏はきれいだな」と思いました。」(優秀賞・野城さん)

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