「ウィンチェスター頌栄カレッジ(以下WSC)」は、ロンドンから電車で約1時間の近郊にある大学です。学力に応じて学士課程コースの単位を取得することができます。憧れの英国留学の魅力を、先輩たちに尋ねました。

私たちがWSCに留学した理由

左:浪川 晶衣さん、右:重村 百合英さん
Winchester Shoei College 2年 学士課程コース
(The University of Winchester 1年生レベル)

浪川 高校時代に語学研修でWSCに行き、治安のよさや先生方の温かさにふれました。現地で自分の英語力不足も痛感し、留学を希望しました。

重村 私はWSCの先輩たちと話す機会があり、自信をもったかっこいい人という印象をもちました。私も新たな場所で自立心を育むためにも、WSCに留学したいと思いました。

浪川 留学前に受けたブリティッシュ・カウンシルでの英語研修はスピーキングやライティングが中心でした。実際に大学で役立つものばかりで、スピーチは苦手でしたが、人前で話すことが苦でなくなりました。

重村 留学前にIELTS(英語運用能力試験)を受けますが、ネイティブの先生とたくさん会話していたので、スピーキングのテストも、抵抗なく受けることができました。

WSCで基礎を固めて学士課程コース

 

浪川 1年目のファウンデーションコースでは、留学生としてエッセイの書き方やディスカッションなどを学びます。提出したエッセイには、文法ミスの指摘以外に、よく書けたところもほめてもらえて、モチベーションを保つことができました。

重村 少人数で親身な指導を受け、学士課程コースの準備として、専門科目の基礎を学びました。私は前期にビジネス、後期にメディアを選択し、雑誌制作を行いました。

浪川 私は1年間を通してビジネスを選択。前期の企業研究で得た知識を生かして、後期はレストラン経営をシミュレーションしました。メニューから価格、内装などをグループワークで策定しましたが、意見の相違でなかなか決まらないのが大変でした。英語での議論に苦労しますが、寮に帰ってストレスや疲れは癒やされます。

重村 ソサエティ(サークル活動)では、ドッジボールに参加。自分から声をかけて仲良くなるように心がけました。

浪川 私が入っているアニメ・マンガのソサエティは、日本文化に興味のある人が多く、話しかけてもらいやすいです。長期休暇には、重村さんと一緒に3カ国を巡る旅行もしました。

先輩方のサポートでより充実した留学生活に

浪川 学士課程コースでは、マーケティングを専攻します。

重村 私は電子メディアデザインを専攻します。1年次に基礎を学んだので、理論より実践的な学科を選びました。

浪川 親元を離れて留学したことで、自活への自信がつきました。海外の友人もでき、日本に帰国中もネットを通じて常に英語にふれることが習慣化しています。WSCのサポート体制が厚いので、充実した留学生活を送っています。

重村 留学中は自分を見つめ直し、将来について考える時間が増えました。先輩方とのつながりもあり、学ぶことがとても多いです。

カリキュラムと学位取得について

ウィンチェスター頌栄カレッジでは最初の1年目にファウンデーションコース(世界各国からの留学生のコース)で学び、2年目に英国大学1年生レベルの単位を取得します。2年間のカレッジ卒業後、さらに学士課程コースを継続すると、ファウンデーションコースを含めたトータル4年間で学士号を取得できます。

卒業生VOICE グローバルな視点を仕事で生かしたい

 

十時(ととき) 万里菜さん
The University of Winchester2019年10月卒業(大手産業ガス会社に内定)

「Theatre Production」を専攻し、ステージマネジメントなど舞台制作について学びました。プロと一緒に舞台を作り上げるのが特徴ですが、ダイバーシティ(多様性)に関するホットな話題にふれ、充実した学びになりました。高校時代までは日本を中心に考えていましたが、さまざまな価値観を知り、「世界の中の日本」という地球中心の見方ができるようになったことが収穫です。

 

最初は舞台関係への就職を考えていましたが、視野が広がったことで選択肢が増え、業種ではなく、会社基準で就職先を探すようになりました。英国でのキャリアフォーラムやインターンシップにも参加しましたが、最終的に日本で内定。グローバルな視点や英語力を発揮したいと考えています。

WSC留学と私の進路 子どもたちの生き抜く力を育てたい

 

岡田 恵理さん
Oxford Brookes University2018年卒業(学研エデュケーショナル勤務)

WSCでファウンデーションコース終了後、Oxford Brookes大学に入学し教育学を専攻しました。

英国の教育学では、自分の意見を大切に、自分の考え方を理論に基づきどのように考察したかを重視します。

例えばキャンプで火を扱うリスクマネジメントを学ぶ場合、実際に野外で火起こしをし、子どもの視点でどんな時にリスクを伴うかを検証し、レポートにまとめました。

 

自分が知っていた要点や事例から学ぶ知識重視の教育とは異なることを体感し、そのとき初めて幼少期から生きる力を育むことの大切さを感じました。

このような経験から就職活動では、子どもたちの「生き抜く力を育てること」を目指す企業を志望し、結果、当社へ入社することになりました。

日々新しいことを学び、キャリアを積んで将来は、海外の子どもたちにも教育を届ける業務に携わりたいと考えています。

留学準備プログラム Advisors

John Presley先生
John Healey先生

4月入学時から9月の渡英まで頌栄とBritish Councilで実施するプログラムです。速読と精読、リスニングから自分の言葉で表現することを目標に話す力、書く力を磨きます。ネイティブの先生から文献整理、レポートの書き方、討論、面接英会話、Queen's Englishや英国文化を学びます。