【動画あり】AIやIoTを活用する近未来の看護師に必要なことは?<PR>


 

洗濯バサミのような器具を指に付けるとパソコンの画面に波が映しだされ、その人の血管年齢や感情がわかってしまう。患者が検査で痛い思いをせず、看護師が遠く離れたところにいても患者の状態を知り、病気の治療につなげられるシステムを研究しているのが、東京情報大学のT-Rec(遠隔看護実践研究センター)である。病気の早期発見のみならず、今注目されている在宅医療にも役立つことが期待されている。センター長の川口孝泰教授に話を聞いた。/取材・文 越沢琴奈(高校生記者)

 

越沢琴奈さん(前橋女子高校)

「看護」と「情報」という一見無関係な分野の結びつきについて、特に気になった疑問を先生にぶつけてきました!

これからの看護に情報が必要な理由

越沢:なぜ東京情報大学に看護学部があるのでしょうか?

川口先生:「Society5.0」って知っているかな? この言葉がその疑問を解くカギとなります。

Society5.0とは
・狩猟社会(Society1.0)
・農耕社会(Society2.0)
・工業社会(Society3.0)
・情報社会(Society4.0)
に続く新たな社会のことで、情報が空気のように存在し、AI(※1)が過去のデータの蓄積やそれに基づく予想を行い、人間が未知のものに対応する社会のこと。すでに社会は、AIではなく人間中心の情報社会に移行しつつあるのです。

そんな中、看護においては病気の人がケアの対象であり、患者と看護師、つまり人と人の関わりが大切ですよね。それに加えて、在宅中心型の医療になるにつれて、遠くにいる人の健康状態をAI やIoT(※2)で知る技術がさらに必要になってきます。

「Society5.0」に移行しつつある中で人間のことを考える看護学部が東京情報大学にできるのは必然なんだよね。

指先に挟むだけで健康状態をチェックできる装置。越沢さんも体験した。

年に1回ではなく、毎日健康診断ができる近未来

越沢:情報化によって患者と看護師の関わり方はどうなるのでしょうか?

川口先生:患者さんと看護師は、健康共同体のような感じに、いつもつながっていたほうがいいんです。毎日健康診断をして、その結果を看護師が見て患者さんとコミュニケーションをとるのが理想です。従来の、1年に1度しかやらないような健康診断では、病気の発見は遅れてしまうし、毎日の状態もわからないですよね。しかし、この理想を実現するのには今のままでは限度があります。そこで登場するのがAIやIoT。毎日の健康診断とそこからの病気の予想はAIが行い、患者と実際に関わるのは人間が行います。

そのときに看護師は1人で何十万人を同時に診られないため、限られた集団と常に交わるようにする。だから同時に訪問看護ステーション(※3)が必要になってくるんです。東京情報大学では2018年10月にキャンパス内に訪問看護ステーションを設置して、地域住民にサービスを提供。今後は、看護学部の学生の実習も予定しています。

将来的には、鏡を見るだけで病態の認識をしたり、冒頭に出てきた指先で血管の状態を測定する器具を家中において、自宅がまるで健康診断の会場のようになるようにしたいと考えているんです。

越沢:最後に看護師になりたい高校生に向けて、東京情報大学だからこそできるアドバイスをお願いします。

川口先生:これまでの話からも分かるように、これからの看護には情報が必要不可欠です。それも、教養課程の情報ではなくて、看護のための情報です。この分野について、東京情報大学の看護学部だからこそ提供できる教育もあります。だから、看護師を目指す人にはぜひ東京情報大学も検討してみてほしいですね。

【取材を終えて】情報と看護、意外な組み合わせの先にあったのはこれからの看護でした。情報技術を応用した看護の研究はとても興味深かったです。
一方では少子高齢化が進み、一方ではSociety 5.0への移行が進むなかでこのような技術が社会を支えていくのだなと感じました。

※1…人工知能
※2…インターネットでものをつなぐこと
※3…訪問看護(患者の生活の場へ看護師等が訪問し看護ケアを提供)を行うための拠点。
 
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