東京農業大学が併設する高校・中学校の生物部、科学部、物理部などの文化部が一堂に集まる文化部発表会が、3月28日(木)、東京・世田谷区の東京農業大学で行われた。

 
 
 
 

東京農業大学第三高校・附属中学校の校長・板垣啓四郎先生による開会挨拶の後、それぞれの研究発表がスタート。東京農業大学第一高校中等部生物部の「金魚の鮮やかな赤の源」を皮切りに、6チーム(4校)が堂々とした発表を行った。

 
 

すべての発表が終わった後は、東京農業大学第一高校・中等部の校長・田中越郎先生による講評。東京農業大学の教授でもあった田中先生は「興味深い話が多かった。ただ、惜しいことに発表のやり方が下手。下手ということは伸びしろがあるということだし、上手になればもっとインパクトが出ます」と話しはじめ、「発表には『目的』と『結論』を合わせることが大切」とコメント。

 

6チームすべての研究について検証を行っていく。最後に田中先生は「これが科学論文を書く第一歩。研究自体はみんなすごいことをやっています。あとはいかに上手に発表するかです」と締めくくった。厳しくも温かいコメントに、発表した生徒たちも、集中して聞き入っていた。

 

閉会の挨拶では東京農業大学第二高校の校長・大西修先生が登壇。生徒たちに「努力を続けることは大事だが、好き・楽しい・興味深い、という気持ちを忘れずにいてほしい」と語りかけた。

 
 

東京農業大学の併設高校・中学校による研究発表は今回で2 回目。発表した生徒たちが、未来の科学者として活躍する日が楽しみだ。