東京情報大学看護学部の吉武幸恵先生は、看護師として活躍された後、「看護師の仕事」にスポットを当てた研究をしています。看護学部の授業や東京情報大学の魅力について、高校生記者が直撃インタビューしました!

 
 

高松さん

看護師の仕事のやりがいはどこにありますか?

 

 私自身、もともと看護師でした。そのときの経験をもとに、学生たちにいつも話していることがあります。実習などで患者さんから「ありがとう」と言われると、学生たちはすごく喜ぶんです。でもそのときに、「自分が褒められて喜んでいいのかな?」と必ず返すようにしています。そして、「辛いことがなくなった」とか「できなかったことができるようになった」といった、患者さんの変化を一緒に喜ぶことが看護の醍醐味なんじゃないのかな、と話しています。毎日患者さんと一緒にいて、「できなかったことが、できたね」と手を取り合って喜べることこそが、私の一番の楽しみでしたし、「自分の仕事はなんて充実しているんだろう!」と思ったんです。
 

吉武先生

 

福元さん

私の友人にも看護師を目指している人がいますが、「憧れるけどお仕事が大変そうだよね」と話していました。

 高校生のうちから看護の仕事を明確にイメージできる人は多くないと思います。実はね、私自身が大学生のとき看護に興味がなかったんです・・・。なんとなく看護学部に入って、「4年後、本当に看護師になっちゃうのかしら・・・」と思いながら授業を受けていました。看護師の仕事も、資格の取り方なども本当にわからないまま入って。でも学んでいくうちに「そういうことなんだ!」「そうなんだ!」という感じで、知らなかったことを知るということがものすごく感動体験になって、今に至っています。

 うちの学生のなかでも、そういう人は多いんです。講義をしていると「へえ! 看護師さんてそうやるんだあ」という声がパラパラと上がってくるの。「看護をやりたい(キラキラ)!」という人よりも、「担任の先生や両親に勧められたから」という理由で来ている学生が多いと感じています。でもそれは私自身もそうだったし「看護のことを知らなくて当たり前。魅力を小さいことから伝えること」を意識しています。たぶんほかの先生もそうだと思いますよ。

 

吉武先生

 

高松さん

お話を聞いているだけで看護に興味が出てきました!
 高校時代は、部活でもアルバイトでも習い事でも、なんでもいいので、何か自分で一生懸命夢中になって、やり遂げられるものを見つけてほしいと思います。私の場合は部活でした。3年生の秋まで部活をやっていたんです。その後の受験だけでなく、看護師の国家試験や大学院で論文を書くときにも「高校時代に部活をやり遂げた」という達成感があったから乗り越えられたんだと思っています。みなさんも夢中になれるものを見つけて、一生懸命続けてほしいと思います。
 

吉武先生