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中央大学主催の高校生地球環境論文賞の情報を随時更新しています。

第17回高校生地球環境論文賞(中央大学) 受賞者発表<PR>


お茶の水女子大学附属高校の受賞者たち

高校生に地球環境問題を考え、さまざまな角度から問題提起をしてもらうことを目的として、中央大学が募集をしている「高校生地球環境論文賞」。17回目となった今回、812通の応募作品の中から最優秀賞に選ばれたのはお茶の水女子大学附属高校2年の塩田花純さんの論文。同校で行われた表彰式の模様とともに、受賞者の喜びの声を紹介する。

身近なテーマを選び取材やアンケートを重ねた

2017年12月13日、お茶の水女子大学附属高校に中央大学関係者が訪れ、表彰式が行われた。同校には最優秀賞の塩田さんをはじめ、優秀賞、佳作、入選を受賞した生徒が在籍。さらには学校賞も受賞した。生徒達にさまざまなアドバイスをしたという沼畑早苗先生も加わり、式は大いに盛り上がった。

最優秀賞を受賞した塩田さんの論文タイトルは「効率のよい配達で環境への負荷を減らせるか!?」。宅配便における再配達サービスを調査対象に選び、実際に運送会社などを取材。そのほかにもSNSを利用して高校生を中心にアンケートをとるなどし、再配達に代わる配送方法や運送会社が配達以外にも資源を回収することなどを考え、論文にまとめた。

塩田さんは「企業訪問やアンケート調査をしていくうちに書きたいことが増えていった」と話す。自分の考えをまとめる点に苦労したのだという。

また、前年の受賞作品を読み、自分の身近なところにも環境に悪影響を及ぼすものが存在するということに気づくと同時に、刺激を受けたという塩田さん。今回、自身の論文が最優秀賞に選ばれたことについては「すごくびっくりした」と嬉しそうに話してくれた。

最優秀賞を受賞した塩田花純さん(お茶の水女子大学附属高校2年)

受賞の決めては「論点が明確で内容が整理されていた」点

審査委員を務めた中央大学経済学部の田中廣滋教授は塩田さんの論文について、「取材やアンケートなど、塩田さんが積み重ねた努力を評価した」とコメント。さらに「論点が明確で誰が読んでも結論に容易にたどり着くように内容が整理されているところが良かった。読者に無駄な負担をかけない効率的な理論が実現できていた」という。

お茶の水女子大学附属高校は、塩田さんを筆頭に計13名が入賞している。学校別の論文応募数も100点を越えており、学校を挙げて取り組み始めて3年目を迎えた。

「本コンテストは審査委員の先生方が本当によく読んでくださっていて、的確な講評をいただけることに感激した」と話してくれたのは沼畑早苗先生。学校賞の受賞については、「とても名誉なこと。今後も地道に指導を継続していきたい」とコメントした。

「第17回高校生地球環境論文賞」受賞者および論文

【最優秀賞】
塩田 花純(東京・お茶の水女子大学附属高校 2年)
「効率のよい配達で環境への負荷を減らせるか!?」
【優秀賞】
経済発展と環境チーム(黒川千絵乃・堀内 晴)(東京・お茶の水女子大学附属高校 2年)
「国産木材の可能性を文化の面から考える」
佐々木 萌(神奈川県立横浜平沼高校 2年)
「世界の水問題と私たちの課題(宿命)」
【佳作】
齊藤 玲奈(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「シラコバトに未来はあるか」
鈴木 ひとみ(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「森のシンボル「オオタカ」との共存」
長崎県立諫早農業高校食品科学部(笹木 伶於 3年)
「地産地消で低フードマイレージを実現」
神奈川県立中央農業高校養豚部(有馬 はるか 2年)
「地球環境の未来を目指して」
【入選】
佐藤 龍之介(茨城・茗溪学園高校 3年)
「両生類と共存できる生態系保全の重要性~カエルが減ると困ること~」
Deerガールズ(志村 優)(山梨県立甲府第一高校 2年)
「野生鳥獣との共存を目指した、Dear Deer」
浅尾 朱理(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「食品ロス問題の今後と私たちにできること」
稲岡 美澪(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「地球温暖化の影響と対策」
鈴置 由夏(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「八ヶ岳に迫る外来種の脅威に立ち向かう」
大浦 向日葵(長崎・聖和女子学院高校 1年)
「「NO」の声を響かせて」
宮城 翔(沖縄県立名護高校 2年)
「環境問題の名の下による世界の団結」
長谷川 知優(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「手賀沼・印旛沼の水質汚濁と改善策について」
倉持 美穂(神奈川・横浜雙葉高校 1年)
「「非力」な私だから、できる事。」
上原 朋佳(香川・高松第一高校 2年)
「川と海、水を守るため」
陳 麗姫(神奈川・横浜雙葉高校 1年)
「ゴミと化すプラスチック」
山本 百香(神奈川・横浜雙葉高校 1年)
「マイクロプラスチック汚染~私たちはこれからも天然の魚を食べられるのか~」
千ヶ﨑 理子(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「美しい森林を取り戻そう」
高島 麻衣(北海道・藤女子高校 1年)
「ミッドウェー諸島の海鳥を守れ」
菅沼 玲奈(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「「里山」から見る環境保全」
金子 共督(香川・高松第一高校 2年)
「ソーラーエネルギーの夢と現実~持続可能な社会の形成から考える~」
原 なつ美(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「大気汚染、私たちが解決する。」
佐野 萌(東京・お茶の水女子大学附属高校 1年)
「都市部における豪雨対策」
小田嶋 澄(神奈川・湘南白百合学園高校 2年)
「パーム油を知る」
藤本 野の花(神奈川・湘南白百合学園高校 2年)
「赤潮から海洋環境の保全と再生を考える」
岩澤 夏織(神奈川・湘南白百合学園高校 2年)
「養殖の実態」

 

【学校賞】
東京・お茶の水女子大学附属高校
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