大城先生の研究室で、ゴーグルを付け開発中のVRゲームを体験する関根さん。

東京情報大学の総合情報学部総合情報学科には、ゲーム・アプリケーション研究室があり、学生たちはPCゲームやスマホアプリなどのアプリケーションの開発技術を学ぶことができる。実際にどのような研究が行われているか、高校生記者が大学を訪問した。

ゲーム、アプリ、VR、AR・・・・・・、研究領域は幅広い

「研究室には、『ゲームをつくりたい』という意思で入学する学生が大勢います」と話すのは、東京情報大学総合情報学部総合情報学科 ゲーム・アプリケーション研究室准教授の大城正典先生。今回は高校生記者の関根綾香さんが、大城先生の研究室を訪れた。

「みなさんがスマホで日常的に使っているソフトウェア(アプリ)をはじめ、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)といった技術を研究しています。人間がアプリや技術を使うことによって、楽しんだり、癒されたり、場合によっては自分の能力をより発揮できるようにする。研究領域は、人間とソフトウェアの間を取り持つ技術全般です」と大城先生。

研究室の棚には数多くのボードゲームが並ぶ。「デジタルのゲーム開発に生きるヒントがたくさんあるんです」と大城先生。
 

授業、研究室、課外活動でプログラミング技術を身につける

2年次後期からは研究室の活動が本格化し、学内で開催されるソフトウェアコンテストやコンピュータ部部員を中心とした学外の東京ゲームショウ出展など学生は多忙となる。

「プログラミングは、つまずくところや、悩むところが人によって違うもの。授業だけですべてサポートしきれないのが現実ですが、研究室に仲間や先輩がいるのでお互いに教えあうことができるのです」

こうして技術や知識を培い、4年次で学生各自が卒業研究に没頭するのだ。卒業生にはゲーム業界へと巣立っていく人も多いという大城先生の研究室。最後に大城先生はこんなことを話してくれた。

「学生には『実力さえつけば目標に近づける』と話しています。たとえ一般企業に就職しても、アプリなどゲームに関わるチャンスはいくらでもある時代。実力をつけることを第一にして、卒業後も新しい価値を作れる人になって欲しいと願っています」

 
 

【コンピュータ部にも潜入!】毎年、東京ゲームショウに出展しているというコンピュータ部。部員は現在40名ほどで、プログミング、音楽制作、デザインと作業を分担してチームで制作している。彼らが開発途中の「音ゲー」を関根さんも体験! くわしくは動画をチェックしてね。

 

取材を終えて

ゲーム開発の勉強だけでなく、教育への活用などの視点もあり、世の中をもっと豊かで便利にするため多くの貢献をしているのだなと思いました。驚いたのは、ゲームを作るにあたり、多くの人が協力しあって一つのものを完成させているという点。学生の自主性を非常に実感しました。東京ゲームショウに学生主導で参加するなど、表現する場を設けることで、実力をつけていっているのだなと思いました。 関根綾香(秀明高等学校3年)