都心の新キャンパスを舞台にメディアの多様性を学び、映画・映像・芸能・音楽業界のプロを育てる

「日本には車や家電に代表される“ものづくり”の文化がありますが、実は映画やアニメ、CM、音響など幅広い文化としてのものづくりも行なっています。従来のものづくりと違うのは、形のないところから作ること。たとえば、映画ならシナリオから作り、美術や照明、音響を作る。ものづくりと一緒に、イベントとしての“ことづくり”をする文化なのです。それを総合的にきちんと学ぼうというのが、メディア学部です」と袁教授。

あらゆるメディアの多様性のある学びの中で、「自分探し」「自分づくり」をテーマにして、「映像芸術コース」と「クロスメディアコース」の2コースを設置している。

 

2013 年4月、東京紀尾井町キャンパス(東京都千代田区)に映像芸術コースのラボ、スタジオ、ステージが完備する3号棟が完成した。地下鉄有楽町線「麹町駅」から徒歩4分の好立地にあり、多様なメディアを実践的に学ぶプロ並みの設備・環境が用意された。

同コースの専攻は8つ。「制作・演出」「アニメーション・C G 」「映像技術」「映像美術」「コンテンツビジネス」「サウンド・音響」「ステージ」「芸能」と多彩な専攻だが、主専攻以外に副専攻を選べるので、専門的に学ぶことも、複合的に学ぶことも可能だ。また、監督志望でも撮影や照明など様々な体験ができる。専攻の枠にとらわれずに学ぶ意図について聞いてみた。

「たとえば、映画と舞台の照明の設備・技術は異なりますが、共通性はあります。関係性が意識されない中にも、光と色の芸術性、基本的な原理の中に普遍的な共通性があり、それを知ることで応用性が身につくのです。また、狭いところに閉じこもっているより、枠組みを壊した方が新しいものができる。だから、多彩な学びを提供しているのです」

東京紀尾井町キャンパスは都市型キャンパスとあって、文化を学ぶ環境が揃っている。美術館や劇場等へのアクセスの良さが魅力だ。また、様々な分野の業界人が仕事の合間に講師として足を運んでくれるのも都市型ならではだ。

「高校生の皆さんは、将来に不安をもつ人もいると思います。しかし、不安だからこそ、自分探しをして自分の可能性を見つけることができます。多様性のある環境の中で、いろいろ試しながら自分探しをしてみませんか?」と、袁教授は高校生にメッセージを贈ってくれた。