「ことば」「自然科学」「カルチャー」など、10ジャンルの詳しい知識が問われる「知識検定」(株式会社キュービック主催)。第7回知識検定では初めての試みとして「高校生対抗戦」が行われた。団体部門を制したのは「東葛飾高校クイズ研究部 三体」。個人部門は、同チームのメンバーの一人である吉川 由木伸さんがトップだった。初代王者となった彼らに話を聞いた。

他のクイズ大会との違いは、500問の「問題数」
ー第7回知識検定を受検したきっかけを教えてください。
知識検定は、以前受検したことがあり、存在を知っていました。
その後は友達を誘ってみたものの、メンバーが集まらず受検には至りませんでしたが、高校生対抗戦2025が開催されることを知り、このメンバーで受検することを決めました。
部活のメンバー内でも、知識検定は「1000問※を通しでやる『狂気』の検定」として話題になっており興味を持っていました。
※第4回までは問題数1000問、第5回以降は500問に変更
ー受検を終えた感想を教えてください。
クイズ研究部の活動で、作問をすることがよくありますが、いつも問題の難易度調整が難しいと感じています。知識検定は、良い問題が多いなと感じました。
実際、知識検定の問題はジャンルごとに難易度も絶妙に調整されていました。問題自体も面白く、特に画像を用いた4択問題が斬新で面白いと感じました。
ー高校生対抗戦 団体部門で1位を獲得した感想を教えてください。
嬉しかったですが、とても驚きました。
受検後、それぞれ自己採点を行い、3人とも感触としては良さそうと思っていましたが、1位だとは思っていませんでした。
ーこれまで参加してきたクイズ大会と知識検定の違いを教えてください。
大きな違いはやはり「問題数」です。500問を110分で解かなければならないことに加え、4択なので考えながら解かなければならない点が、ほかのクイズ大会との大きな違いだと思いました。
知っているか知らないかで終わらず、選択肢を見て考えながら解くことができる。単純な知識の量や質の高さまで問われている気がしました。
ー1位を取ることができた理由はズバリ何だと思いますか。
直前対策が活きました。3人とも普段の競技クイズの中でも体系的に物事を整理し、知識として身に着けるようにしているので、知識検定と波長が合いました。後は日ごろの行いが良かったからだと思います(笑)
―将来の夢、目標などあれば教えてください。
現時点では決まっていません。ですが、将来進みたい道を見つけたとき、選択肢を広げられるよう、たくさんの知識を増やしていきたいと考えています。
- 【主催者から】
- 普段の活動では、クイズを解くだけではなく、クイズを作り大会を主催する活動もされていて、知識検定をより深い視点で楽しんでくださいました。インタビュー後に、作問担当者へたくさん質問をしている姿は、クイズへの情熱に満ち溢れていました。東葛飾高校クイズ研究部 三体の皆さん、団体部門優勝おめでとうございます!
クイズ番組を見てきた蓄積が活きた 個人王者インタビュー
続いて、個人部門で初代王者に輝いた「東葛飾高校クイズ研究部 三体」の吉川 由木伸さんにインタビューを行いました。

―第7回知識検定 高校生対抗戦2025 個人部門で優勝された感想をお聞かせください。
素直に嬉しいです。問題を解いていて、「調子がいいな」とは思っていました。特に推測で解く問題がうまくかみ合い、高得点を取ることができたと思っています。
―得意な分野と苦手な分野を教えてください。
得意な分野は「理系」と「ことば」で、今回の知識検定の問題では特に知っている問題が多かったと思います。小さい頃からクイズ番組を見ていたので、その積み重ねが活きたと思います。また、今回は「歴史」問題の出来がよく、高得点につながった要因だと思います。
苦手な分野は「政治経済」です。しかし、今回の問題はそこまで点数が悪くなく、むしろそれまで苦手意識を持っていなかった「スポーツ」や「芸能」の問題が苦手と分かり、興味深いなと思いました。
―高校生対抗戦2025王者という称号を活かしていきたい場所があれば教えてください。
具体的に活かせる場所があるかはわかりませんが、就職活動などで「知歴書」を活用できる可能性があるのであれば活用していきたいです。また、これまで身に着けてきた知識はきっと今後の人生に活かすことができると思っています。
また、今後メディアに出る機会があれば「第7回知識検定 高校生対抗戦2025 王者」という称号を使っていきたいです。
- 【主催者から】
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授業などでは得ることができない難易度の問題も多く含まれる中、今回の409点(500点満点)という点数は本当にすごいです。吉川さんご本人も「クイズが本当に好きで、生活の一部になっている」とも語ってくださいました。同じチームのメンバーからも、幅広いジャンルの問題でもまんべんなく高得点が取れており、レベルが高いチームでした。
チーム内で切磋琢磨し、各々の知識を深めている「東葛飾高校クイズ研究部 三体」の皆さん、そして、個人部門で初代王者となった吉川 由木伸さん、本当におめでとうございます!
皆さんの今後の活動を応援するとともに、次回のご参加お待ちしております!
知識検定とは

10ジャンルの全500問に110分で答える知識検定。出題形式は4択、自宅でカメラ付きPCやスマホ、タブレットを使いオンラインで受検する。各ジャンルの50問中20問以上に正解し、かつ全体で350問以上正解すると合格となる。
受検後は、全国順位やジャンルごとの得点、偏差値などが記載された自分だけの「知歴書」と全国知識量ランクが記された「全国知識量ランキング」がもらえる。

2025年2月16日に実施された第7回知識検定では、「高校生対抗戦」を初開催。1チーム3名単位でエントリーし、3名の合計点で上位チームが表彰される団体戦と、個人としても最高得点獲得者が表彰される形で実施した。
知識検定公式サイトはこちら!
提供:日販セグモ株式会社