2024年12月14日、「第3回 東京農大SDGsコンテスト」(主催:東京農業大学)の最終審査が東京農業大学・世田谷キャンパス(国際センター 榎本ホール)にて行われた。SDGsの17の目標と、東京農業大学が掲げる「学びのキーワード」から、地域社会をより良くするために高校生ができること、取り組んでいることを応募してもらった。最終選考に残った4名によるプレゼンテーション(1人7分間)を行い、厳正な審査によって最優秀賞が決定した。
主催:東京農業大学
- 【応募件数】
- 応 募 校 数:58校
- 応募作品数:240作品
- 【賞】
- 最優秀賞:1作品(賞状・副賞5万円)
優 秀 賞:3作品(賞状・副賞3万円)
- 【審査委員】
- ■審査委員長
- 上岡 美保(東京農業大学副学長・国際食料情報学部国際食農科学科教授)
■審査委員 - 天野 正治(国土交通省大臣官房審議官)
川瀬 良子(TOKYO FM&JFN日本の農業を応援する番組 - 『あぐりずむ」パーソナリティ)
桑山 岳人(東京農業大学副学長・農学部動物科学科教授)
上原万里子(東京農業大学副学長・応用生物科学部食品安全健康学科教授)
矢嶋 俊介(東京農業大学副学長・生命科学部バイオサイエンス学科教授)
千葉 晋 (東京農業大学副学長・生物産業学部海洋水産学科教授)
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受賞作品紹介
【最優秀賞】 福原 志帆 (広島県・安田女子高等学校 3年)
「家庭でできる気候変動対策~小さいことから取り組もう~」
【要 旨】家庭でできるSDGs気候変動対策の取り組みとして、家庭菜園での果物や野菜栽培へのエアコンから出る水の再利用。ベランダの緑化、アルミパネルによる遮光、ウインドオーニングによる遮熱により、室内温度の低下を実現し、エアコンの設定温度29℃を可能にした。持続可能な世界を実現するために一人一人がSDGsに関心を持ち、小さなことから実行することが大切である。また、その重要性を発信することも取り組みたい。
【優秀賞】 谷口 桜子 (滋賀県立虎姫高等学校 2年)
「日本の湖畔由来の植物を用いた新しい環境・食育・まちづくりを包括した教育プログラムの開発」
【要 旨】本校生徒会で行っている「リード琵琶プロジェクト」では地元の資源価値を創出して持続可能な社会の実現を目指す取り組みを行っている。学園祭ではリード琵琶素材の紙皿を使用した模擬店を企画し、使用後は土壌に埋めて自然にかえすことで、焼却時の化石燃料消費を抑える活動を行った。また、地元小学校で環境教育の一環を目的とした出前授業を検討している。実現に向けて、地元地域で教育イベントに講師として複数回参加している。
【優秀賞】 井上 結希也(兵庫県立但馬農業高等学校 2年)
「但馬牛が排出するメタンの可視化と削減への取り組み」
【要 旨】牛が排出するメタン削減が求められている。一方、但馬牛飼養の現場では、メタン排出量削減に対する熱量は低い。私は、この原因を「メタンが無色・無臭で、意識できないからではないか」と考えた。私は、学校の牛舎でメタンを測定・可視化することを目指して実験を重ね、その結果、メタンを測定し数値化・可視化することができた。この成果を「移動メタン測定車」、「堆肥発酵のメタンの制御」として発展させ、地域に発信したい。
【優秀賞】 善積 瑠那 (神奈川県・横浜雙葉高等学校 1年)
「食品ロス削減と農業発展のためのアプリ開発の提案」
【要 旨】食品ロスの解決に取り組んでいるフードバンクやイギリスが開発したアプリのメリットとデメリットを考察した。より早く広く情報を提供し、食料の提供を必要としている所へは寄付、一般消費者へは販売を同時にできるアプリ開発を提案する。高齢者にも普及しつつあるアプリ利用に伴って、どの世代でも利用可能、寄付の増加、実際の農業情報提供の場ともなれるような機能も取り入れ、多方面の問題解決の可能性も期待できる。
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