「日曜朝最先端探訪シリーズ」は、未来の科学者を目指す人のために、サイエンスやビジネスの世界でトップレベルの講師陣がライブ出演する無料オンラインセミナー。慶應義塾大学SFC元学部長の冨田勝名誉教授が監修を務め、これまでに延べ10,000人以上が受講してきた。2024年秋学期の予定を紹介する。
オンラインで開催! 最先端のサイエンスをライブで体感しよう
「最先端探訪シリーズ」は、高校生から社会人まで、誰でも参加可能だ。2024年の秋学期は、山中伸弥教授が登場する10月13日(日)の第1回を皮切りに、月に2回、全6回にわたり開催される。キャスターの出野泉花さんが各研究室をバーチャルで訪問し、研究者たちの取り組みや生の声をわかりやすく届けていく。
このオンラインイベントを主催・監修するのは、慶應義塾大学環境情報学部の元学部長であり、先端生命科学研究所の所長も務めた冨田勝氏だ。冨田氏は本シリーズに込めた思いを次のように語る。
「サイエンスは『健康』『食糧』『地球環境』といった人類共通の課題を解決するカギであり、特に生命科学は未解明の謎が多く、無数の発見が待ち受ける分野です。このシリーズを通じて、最前線で楽しく研究に取り組む科学者たちの声を聴き、皆さんの進路やキャリア選択の参考にしていただければと思います」
全6回のシリーズを受講し、一定の条件をクリアすると、受講認定証(データ)が発行される。少しでも興味があれば、ぜひ参加してみよう。
イベント詳細と申込はこちらから!
10月13日の見どころは?
2024年秋学期の初回に登場するのは京都大学iPS細胞研究所名誉所長の山中伸弥教授。
2012年にノーベル医学生理学賞を受賞してから今年で12年。臓器や組織を人工的に造り出すことができるiPS細胞は、再生医療の切り札として2030年までの実用化が期待されている。冨田勝名誉教授が聞き手となり、iPS細胞の研究が「今何が出来て、何が出来ないのか?」や、山中教授ご自身のこれまでの人生についてインタビューする。
理系や文系関係なく、きっと興味深い内容になるはず。ぜひ参加してほしい。
「最先端探訪シリーズ」(2024年秋学期)
毎月2回、日曜朝の午前9時~10時15分(日本時間)Zoomウェビナー(無料)で開催
- 10月13日(日)
- 「iPS細胞 進捗と今後の展望」京都大学教授 山中伸弥さん
- 10月27日(日)
- 「眼と脳を活性化する、紫色の光?」株式会社坪田ラボCEO 坪田一男さん
- 11月10日(日)
- 「生物のスーパーな素材を改造して利用する」京都大学 沼田圭司さん
- 11月24日(日)
- 「未来の食材 "Kin-pun"の実用化」 フェルメクテス株式会社 長内あや愛さん 大橋由明さん
- 12月8日(日)
- 「脳波で装置を動かすBMIの最前線」慶應義塾大学 牛場潤一さん
- 12月22日(日)
- 「アートはサイエンスである」日本画家 千住博さん
- 【キャスター】
- 出野泉花(でのせんか)
- 5歳の時に劇団ひまわりに入所。18歳で芸能界を引退するまで声優・役者として活躍した。高校生バイオサミット2016にて厚生労働大臣賞を受賞。2017年、慶應義塾大学環境情報学部入学、同大学院システムバイオロジー修士課程修了(2023)。現在はIT企業に勤務する。
- 【主催・監修】
- 冨田勝(とみたまさる)
- 慶應大学工学部卒業後渡米。Carnegie Mellon University大学院でAIの研究に従事。Ph.D(1985)取得。CMUの助手、助教授、准教授歴任。1990年に帰国し、慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)開設と、日本初のAO入試の導入に関わった。また、2001年には山形県鶴岡市に慶應義塾大学先端生命科学研究所を開設し、22年間所長を務め、この間慶應鶴岡発ベンチャーを10社創業支援。近著に「脱優等生のススメ」(早川書房)、「AIとバイオテクノロジーの未来社会」(かんき出版)。
提供:慶應義塾大学先端生命科学研究所