「創作活動って興味はあるけど、何をしたら良いかわからない…」そんな方に必見!創作活動のポイントを短篇小説の部・審査員の中村先生と井上先生に伺いました。

★応募に関する情報は、応募概要ページ でご確認ください。

★受賞作品を読んでみよう  短篇小説の部 ・ 現代詩の部 ・ 短歌の部 ・ 俳句の部

 

中村先生・審査のポイント

その小説にどんな「企み」があるのか、ということを意識しながら審査します。「企み」というのは、作者がどんな世界を表現しようとしているのか、とか、どんな感情や主張を表現しようとしているのか、とか、どんな関係性を描こうとしているのか、とか、どんな楽しませ方をしようとしているのか、とか、そんなことです。「企み」がある小説が、良い小説だと思います。

中村先生・創作時のアドバイス

<初級編>
書いてみようかな、と思ったら、考えすぎずにすぐに書いてみましょう。うまく書こうとしなくても良いです。書きたいことがはっきりわからなくても良いんです。こういうことなら書けるかもしれないな、と思ったときがチャンスです。書いているうちに、結末が見えてくると思います。何を書いていいかわからない人は、最初に「もしも」を考えてみると良いと思います。「○○さんと△△さんが、◇◇という状況になったら、その後どうなるだろう」というところから、考えてみてください。

<上級編>
最初にストーリーを思いついたら、それを時系列で書くところから卒業してみてください。現在→未来、と話を進めるのではなく、現在→過去→現在と話を進めたり、結論を先に書く、といった書き方をすることで、より読者に響く小説ができる可能性が生まれます。あとは、書いたら終わり、というのではなく、時間を置いて読み直し、推敲してみるというということは何より大切です。

【 中村 航 ・なかむら こう 】
 
小説家。2002年『リレキショ』にて第39回文藝賞を受賞しデビュー。続く『夏休み』『ぐるぐるまわるすべり台』は芥川賞候補となる。ベストセラーとなった『100回泣くこと』ほか、『トリガール!』等、映像化作品多数。メディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』のストーリー原案・作詞等幅広く手掛けている。

 

 井上先生・審査のポイント

意識して貰いたいことは二つ、一つはタイトルにこだわって欲しい。審査はタイトルを目にしたことから始まっています。タイトルだけで審査員をワクワクさせたら儲けもの。もう一つは読者を意識して下さい。審査するのはあなたたちから見ればだいぶ大人、その人たちが理解できることば、表現など工夫して下さい。くれぐれも高校生しか理解できない流行語などはNGです。

井上先生・創作時のアドバイス

<初級編>
日常生活の中でモヤモヤすることはありませんか?あったとしたならば、すでにあなたの心は書きたがっている。なぜ、モヤモヤしたのか、原因はなにか、そこから物語はスタートします。そこには様々な思いが溢れているはず、それを登場人物(架空でもモデルでも)にぶつけてみてください。

<上級編>
「良い小説ほど語らない、説明しすぎない」と言われています。プロの作家たちは登場人物の心情を表情、態度、動作、時には気象状況で著したりします。これに挑戦してみませんか?同様に会話も可能な限り削ぎ落してみると、4000字という短い量でも中身の濃い小説が出来上がるのではないかと考えます。ちなみに「羅生門」、「山月記」も原稿用紙十数枚の小説です。人々を感動させるのは量ではなく質なのです。

【 井上 孝雄・いのうえ たかお 】
東京都出身。國學院大學大学院文学研究科博士課程前期修了。高等学校国語科教員。國學院大學非常勤講師。筑摩書房地域教科書編集委員。元文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課研究員。國學院大學国語教育研究会、日本国語教育学会、日本文学協会国語教育部会の会員。高等学校の国語科教材開発や指導方法について論文の執筆や学会に於ける発表等の活動をしている。

 

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