鎌倉女子大学は、地元企業とコラボレーションし、鎌倉女子大学や鎌倉を訪れる人たちをちょっとだけ幸せな気分にさせる「hokkori project(ほっこりプロジェクト)」を2017年から展開している。第9弾の今回は、鎌倉ビール醸造株式会社と初のコラボを実現。オリジナルコラボビールを共同開発した。2月1日に行われた試飲会の様子を紹介する。

学生のアイデアが詰まったビールとおつまみ
 

積極的に地元企業とコラボする産学連携プロジェクト

hokkori project(ほっこりプロジェクト)は、2017年にスタート。当初は大学ノベルティグッズを作ることから始まったプロジェクトだったが、第5弾(2020年)の頃には、「プロジェクトに参加したくて入学した」という学生が入学してくるなど、さらに活発に。様々な地元企業と関わりを持つようになっていった。

第9弾となった今回のオリジナルビール開発プロジェクトは、家政学部管理栄養学科の学生27名が参加した。

ビールの中身だけでなく商品名・ラベルも学生が発案

試飲会には学内関係者をはじめ、多くのメディアも集まった

本プロジェクトでは、ビールの商品開発、商品名やラベルデザインの企画制作に学生が関わった。さらに調理研究部のメンバーは、オリジナルビールにぴったりなおつまみレシピの開発を担当した。

ビールの商品開発では、若者のアルコール離れやビールが苦手という声から、自由な発想で学生が「こんなビールがあったらいいな」というアイデアを提案。それをもとに鎌倉ビールの醸造責任者がオリジナルビールのレシピを設計した。製造工程の一つ、仕込みにはメンバーの学生が立ち合った。

完成したビールは、スイートチェリーやストロベリーなどの赤いフルーツのピューレを使用し、フルーツの風味が楽しめる。商品名は「Fruits Rouges(フリュイ ルージュ)」。フランス語で赤い果実という意味だ。

プロジェクト参加学生の声

左から田中芽衣さん、佐久間琴子さん、飯田くるみさん
【自分のラベルデザインがそのまま使われてうれしい】

ラベルデザインを担当:田中 芽衣さん(管理栄養学科 3年)

商品名が決まってないときからデザインを考え始めました。はじめはブルーベリーをモチーフにしていたのですが、その後、実際に使うベリーの種類を聞いて、それに合わせた色に調整しました。

商品になる前にはプロのデザイナーが手を加え、ブラッシュアップして仕上げられるときいていたのですが、自分が考えたデザインがそのまま採用されました。驚いたのと同時に、とても光栄なことで嬉しかったです。

今回の貴重な経験を生かし、今後もいろいろチャレンジしていきたいと思います。

【おしゃれなフランス語で命名】
 

商品名を考案:佐久間 琴子さん(管理栄養学科 3年)

ビールに様々なベリーが使われていることから、ミックスベリーをイメージして、名前を考えました。

そこで、おしゃれにきこえて、複数の種類のベリーが使われているのを表現するためにフランス語で「赤い果実」という意味を持つ「Fruits Rouges(フリュイ ルージュ)」と名付けました。

自分の考えた商品名が採用されてうれしいです。将来、社会に出たときも積極的に自分の意見を出していきたいと思います。

【ビールの味を想像しながら試行錯誤】

おつまみレシピを考案:飯田 くるみさん(管理栄養学科 3年)

ビールを中心に取り扱っている飲食店でリサーチしました。ビールを飲みながら、実際に様々なものを食べてみて、みんなで試行錯誤して作りました。

今回のメニューは「簡単かぼちゃサラダ」「肉と野菜のグリル」「チョコチーズケーキ」の3種。お肉の味の濃さとビールがぴったり合っていて、リサーチした甲斐がありました。

将来就いた仕事で、お客様のリクエストに沿った料理を作るということもあると思います。そういう時に今回の経験を生かしたいです。

開発したビールは300本限定で販売中!レシピも紹介【プロジェクト詳細はこちらから】

 

提供:鎌倉女子大学