創学120周年を超えた明治薬科大学は、6年制の薬学科と4年制の生命創薬科学科の2学科を併設している。それぞれの学科の特徴や強みを紹介しよう。

 

欧米の薬学生と同等の実務能力が身につく【薬学科】

薬学科の一番の特徴は、5年次の選択必修カリキュラムである「7つの独自研修プログラム」だ。これは、これまで学んできた知識を実際の医療の場で確認し、実践力のレベルを高める6年次に備え実施されるもので、学生それぞれの希望進路にあわせた経験を養成できるようにしている。この特別コースに加え、病院と薬局における合計22週間の実習を行うことで、社会に出てから差のつく薬学人になることができるのだ。

また、7つの独自研修プログラムとは別に4つの新規特別コースを開講予定。将来の目標に合わせて高度な専門性が身につけられる。

★7つの独自研修プログラム

【病院薬学コース】
約3か月間の独自実習。病棟業務をメインとし、週4日の病院実習と週末の少人数ゼミによるフォーローアップを実施。臨床現場での薬物治療から、生きた臨床薬学を学ぶことができる。
【地域医療コース】
保険薬局を中心とした地域医療実習。独自の長期実務実習により、在宅医療やセルフメディケーションなどを広く学ぶ。薬だけでなく健康管理全般にわたりアドバイスができる薬剤師を目指す。
【臨床開発コース】
製薬企業の臨床開発職や医療機関の臨床試験(治験)コーディネーター等が行う臨床試験の業務を通じ、知識・技術・態度を修得。大学での講義・演習に加え、治験関連施設で3か月間の見学実習を行う。
【健康薬学コース】
公衆衛生、環境衛生、食品衛生の試験や検定などを行う調査・試験研究機関で実習を行う。幅広い保健衛生分野(環境衛生、食品衛生、疾病の予防、薬事行政など)で活躍できる薬剤師を目指す。
【伝統医療薬学コース】
漢方専門薬局を中心に、鍼灸やアロマテラピー実施施設、漢方関連企業、薬用植物園などで見学・実習を実施。伝統医療を含む幅広い医療サービスを提供できる薬剤師を養成。
【薬学研究コース】
学内で教員の指導を受けながら、臨床薬学研究を進める。研究を経験することで、前向きに探究する態度と必要な技術を身につける。
【海外医療研修コース】
カナダ・イギリス・タイで実務研修を実施。早期からの英語能力レベルアップ講座と約2か月間の海外での実務実習を行い、その体験報告までを実施。国際感覚のある薬剤師を目指す。
 
★4つの新規特別コース
【先端医療コース】
学術研究・教育協定を締結している大学病院や研究所で個別化医療の現場を経験し、各種専門薬剤師を目指した知識や技能を修得する。
 
【薬学データ・サイエンスコース】
情報科学技術を取り扱う際に必要な倫理観を含め、医療ビックデータの適切な活用の知識や技能を深める。
 
【グローバル薬剤師養成コース】
医療開発の国際化に対応できるように、従来の海外医療研修コースを最大限6か月程度まで延長し、より高度な国際化に対応可能な薬剤師としての知識や技能を修得する。
 
【感染症薬剤師コース】
学術研究・教育協定を締結している大学病院で、高度な感染制御業務の病院研修を行い、感染制御を担う専門薬剤師を目指した知識や技能を修得する。

薬学科のポイントはこちらで確認しよう!

 

大学院と連動した授業科目&研究室ローテーション【生命創薬科学科】

生命創薬科学科では、生命科学や創薬に携わる研究者の養成を目指す大学院とさまざまな連携を図っている。4年次には大学院の科目を選択履修できる制度を用意。学部生の時から生命科学コースや創薬化学コースを意識した科目選択ができる。そのため、卒業後に大学院へと進んだ際にスムーズに専門性を高められるのだ。

 

また、1年次から少人数制の演習で生命科学や薬学の基礎を学習する。3年次の「薬科学総合実習・演習」では、前期に4つの研究室をローテーションして学び、後期は1つの研究室で半年間のプレ卒業研究を通じ、自身の研究分野を決定。密度の濃い教育で研究能力が着実に身につけられる。

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提供:明治薬科大学