「ジャパネット杯 春の高校バレー 第72回全日本バレーボール高校選手権大会」が1月5日から東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される。5年連続20回目の出場を決めた細田学園(埼玉)のスターティングメンバーやマネジャーに、強いチームづくりの秘けつを聞いた。(高校生記者・中澤彩恵=2年)

問題は自分たちで解決

――チームの強みは何ですか?

徳村香琳(3年) レシーブと繋ぎです。まず、レシーブが上がらないと始まらないから、そこから丁寧にやるようにしています。

メンバー同士、みんな仲良しだ

――特に力入れている練習は何ですか?

相田佳乃(3年) やはり、強みとしているレシーブの練習です。練習中は、自分の練習はもちろん、声かけやアドバイスなど、リベロとしてチームのためにできることも意識しています。

――より良いチームになるために大切にしていることはありますか?

磯貝彩綺(3年) 自分たちで話し合いをして、自分たちで解決できるようにしています。先生やコーチからのアドバイスも不可欠ですが、試合中、コートの中でプレーするのは自分たちなので、自分たちで決断する力も大切にしています。

毎朝校舎を掃除「周りに応援されるような人に」

――チームワークの重要さを痛感した場面はありますか?

井上杏菜(3年) 自分のスパイクが相手のブロックにあたってしまったとき、レシーブで仲間がカバーしてくれていることです。ミスがミスではなくなるとき、バレーボールで大切な繋ぐことのおもしろさを感じます。

篠崎涼香(2年) みんなで頑張っているから、自分が辛いときでも、「辛いのは自分だけじゃない、頑張ろう」と思えます。

練習の様子

――確かに、そうですね! バレーボール以外にも取り組んでいることはありますか?

伊藤奈那(3年、主将) 毎朝、校舎の掃除をしています。私たちが部活に打ち込めるのは学校の先生や生徒の理解と協力のおかげだと思うので。

試合の時に、応援に来てもらうので、普段の生活からきちんとして、周りに応援されるような人になれるように行っています。

――毎日の練習、決して楽ではないと思うのですが、頑張り続けられる気持ちの源は何ですか?

磯貝 新人戦の時、成績は県でベスト8でした。負けたことがとても悔しくて。二度とこんな思いはしたくないと強く思ったので、どんなに辛い練習でも頑張れました。

井上 私は、なんで自分が細田学園に入ってきたのかを思い出すようにしています。先輩方の細田のバレーに対する姿勢や気迫に憧れて入学した原点を、見失わないようにしています。

パワースポットへ行ってゲン担ぎ

――寮生活と通い生活、どちらの選手もいますが、それぞれ気分転換はどうしいますか?

伊藤 寮生活しているのですが、どんなに忙しくても睡眠時間の確保が出来ます。仲間とずっと一緒に過ごせるのは楽しいです。

相田 通い生活は、お風呂にゆっくり入ったりして、自分の時間を大切にできます。一人でゆっくりするからこそ、練習のことを思い出して考えられることもあります。

――2年生だからこそ、出来るチームの役割はありますか?

並木 春高は3年生にとって最後の試合だから悔いのないように一緒に頑張ろうって思います。1年生には、3年生が頑張れるようにフォローよろしくねって声をかけてます。

春高に向けて努力を重ねてきた

――マネジャーだからこそできる、チームとの関わり方はありますか?

難波みゆり(3年) 誰よりも選手の性格を理解して、話を聞いてあげたり、理解をしてあげたりすることが大切。自分自身も、熱意をもって常に一心同体で頑張るようにしています。

――試合前に行うルーティンはありますか?

大内 試合前は、寮生でとんかつを食べに行きます。

井上 家の近くの神社に「勝つ岩」があって、それを触ると勝てるといわれているので、触るようにしています。

――最後に、春高バレーに向けて、意気込みをお願いします。

大内 これが細田学園としてプレーできる最後の試合なので、自分がエースとして1戦1戦集中して、強い気持ちをもって頑張りたいです。

徳村 家族の支えがあったからここまで来れたので、勝つことによって恩返しをしたいです。

チーム一丸となって戦う

TEAM DATA

部員29人(1年生7人、2年生10人、3年生12人)。近年の大会実績は、5回連続20回目春高出場。練習日は週7日。部のモットーは心技切磋琢磨。