英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(THE)が日本国内の大学の「教育力」を測って順位づけした「THE世界大学ランキング日本版2019」のうち、私立大の「教育充実度」分野の上位校を紹介する。

「授業・指導の充実」「力を伸ばしている」など調査

「教育充実度」は、大学生と高校教員へのアンケート結果を点数化して順位を決めた。大学生には(1)教員・学生の交流や協働学習の機会の程度(2)授業・指導の充実(3)自校を他人に薦めるかを聞いた。高校の先生には(4)グローバル人材育成に力を入れている大学(5)生徒の力を伸ばしている大学―をそれぞれ挙げてもらった。高校の先生の評価が高い大学、とりわけグローバル化に力を入れている大学、在学生が教育内容に満足している大学が上位に入りやすいランキングといえそうだ。

国際化や教育改革進める大学が上位に

1位は独自のリベラルアーツ教育で知られる国際基督教大学。国際性ランキングでも上位だ。2位以下の点数の差はわずか。2位の上智大学は「グローバルキャンパス」を掲げ、6人に1人が外国人教員という。3位の立命館アジア太平洋大学は日本人と留学生が学び合う「多文化協働学習」が特徴。同点で3位の神田外語大学は学生の自主的な学習の支援に力を入れる。5位の早稲田大学は、「世界に貢献する高い志を持った学生」の育成を改革の目標にしている。6位の立教大学は先日、英語教育カリキュラム改革と英語4技能を積極評価する入試改革を発表して注目を集めている。

上位20校は次の通り。注目した大学があれば、ウェブサイトを調べたり、オープンキャンパスに参加したりして、調べてみよう。

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