高校生は、苦しいときや挫けそうなピンチをどのように乗り越えているか。高校生新聞では、この春卒業し、高校生新聞による表彰「高校生新聞社賞」を受賞した先輩たちに質問をぶつけてみた。

1 声かけで練習の姿勢変えた

フィールドホッケーのインターハイで優勝し(3年次)、自信をもって臨んだ国体ですが、まさかの初戦敗退。チーム全員が強いショックを受けました。優勝でチームの雰囲気が緩んでいたのにも関わらず、キャプテンとしてチームを締められなかった自分を責めました。それからはチームの雰囲気づくりに努めました。練習中から積極的にメンバーとコミュニケーションをとっていく中で、少しずつみんなの姿勢に変化が生まれ、高校生活最後の大会となる選抜大会では、見事優勝することができました。チームのメンバーや監督、そしてサポートしてくれたみなさんへの恩返しができたと思います。(栃木・今市高校 松本和将)

2 仲間の協力で大成功

毎年、文化祭の時期は(私が所属する)生徒会本部が忙しくなります。3年生としてみんなに楽しんでもらうための企画や準備を進めていたのですが、なかなか意見がまとまりませんでした。しかし仲間の協力によって、放課後はほとんど集まって準備を進めたり、(文化祭で)使用する動画の撮影も役員は進んで協力してくれたりしたおかげで、本番は大成功に終わりました。一番大切なのは信頼関係だということを学 びました。(千葉・金谷高校 藤田りおん)

3 地道に、着実に

英会話活動で、同期も後輩もどんどん上手くなっているのに自分だけが全然話せなくて悔しいと思った時期がありました。文章にして書くことはできても、話すとなると緊張して何を言ったらいいか分からなくなるので、自分が話したい言葉を簡単な英語にして、1単語ずつだけでも英語で話せるようにしたところ、だんだんと自分の英語で話せるようになりました。(大阪・富田林高校 中野楓菜)

4 周囲巻き込みクラスまとめた

私のクラスでは毎年、体育大会に出場してくれるメンバーが決まりませんでした。4年生で私がHR長になりました。リーダーとしてクラスをまとめて、メンバー表を提出しなければなりませんでした。改めて皆に協力を呼び掛け、積極的な雰囲気を作れるように意識して、明るく振る舞いました。友人が理解をしてくれ、協力者が手を挙げてくれました。責任を果たせてほっとしました。(静岡・浜名高校 タカムネジャニン)