駿台予備学校は2月15日、大規模な難関大学を中心とした「主要私立大学22校」の2019年度一般入試の志願者数(2月8日時点の途中集計)をまとめた。この数年の志願者増加の傾向から、わずかに減少に転じているという。

前年同時期よりわずかに減少

分析対象の22大学のうち、志願者数が確定したのは5大学。出願期間が前年から変わっている大学もあるため、分析はあくまで途中段階の参考値との位置づけだ。

前年の2018年度入試では、22大学中20大学で志願者が増加したが、19年度入試では集計した時点で前年同時期と比べると、志願者が増えたのが10大学、減ったのが12大学と分かれている。22大学合計では、18年度入試まで4年連続で増えていたが、19年度入試は前年同時期と比べてわずかに減っている。

中央大学などは前年を上回る

既に志願者が確定した5大学をみると、慶應義塾大学(前年比97%)、早稲田大学(95%)、学習院大学(94%)、上智大学(90%)、立教大学(96%)のいずれも減少している。一方、志願者が確定していない大学のうち、駒澤大学、専修大学、中央大学、東京理科大学、甲南大学は既に前年の確定志願者数を上回っている。

「厳しい入試」反映し慎重な出願か

この数年、国から大学に対し、定員を上回る入学者を出す大学へのペナルティを厳しくしてきた。駿台予備学校では、合格者が絞り込まれる「厳しい入試」が続いたことから、受験生が慎重な出願になっていることがうかがえ、増加傾向が一段落したとみている。