2019年度入試では学部の「人気」に変化がありそうだ。近年「文高理低」といわれ、文学部の志願者が増える傾向が続いてきたが、文系の中でも経済学部などの志願者が減少する可能性がある。

河合塾の「センター・リサーチ」による国公立大受験者が志望する学部系統

河合塾がセンター試験受験者の8割にあたる43万6634人の自己採点結果を集計した「センター・リサーチ」によると、国公立大学志望者の学部系統別の出願予定をみると、文系のうち「文・人文」(昨年比103%)、「法・政治」(104%)系統が昨年より増加したのに対し、昨年人気だった「経済・経営・商」(96%)がやや減少した。ただ、「法・政治」「社会・国際」「経済・経営・商」をあわせた社会科学系全体では出願者の20数%を占めており、人気を維持している。

理系では、「理」(99%)、「工」(99%)、「農」(99%)が昨年並み。ただ、工学系の中では通信・情報分野の出願予定者が増加する一方で、建築・土木環境や応用化学・材料物質分野では出願予定者が減っている

「医」(97%)、「薬」(96%)、「看護」(97%)など医療系はやや減少しており、競争が少し緩和されそうだという。