LGBTをテーマに研究をした法政大学国際高校の3人

法政大学国際高校(神奈川)の井上奈々子さん、藤波美咲さん、藤森愛歌さん(ともに2年)は、LGBT(性的少数者)のために高校生ができることは何かを調べた。 

渋谷で毎年開催されるLGBTのパレードを見て、興味を持った。電通ダイバーシティ・ラボの調査によると、日本人の7.6%がLGBTの当事者だという。「少ない数字に見えますが、学校に置き換えればクラスに2、3人。私たちの身近にいてもおかしくはありません」(井上さん)。LGBTの人たちのために高校生ができることを探し、実行したいと思って活動を始めた。

当事者にインタビュー

まずは、法政大学のLGBT当事者サークル「プリズム」のメンバー数人にインタビューを実施。カミングアウトについては「関係の深い人、深く信頼している人に話す」「話すことで不利益になるかもしれない職場などでは、言わなくてもいいと考えている」などの意見があがった。

意外だったのは、結婚に相当する「パートナーシップ証明書」に否定的な意見があったことだ。「婚姻届を出すのは無料なのに、パートナーシップ証明書は発行にお金がかかるのがその理由です。単純に『良いこと』と考えていたので、正しい知識を得る大切さを痛感しました」(藤森さん)

企業の支援を調査

こうした調査を踏まえ 、3人は 、LGBTの理解・支援者である「アライ」に着目。LGBT支援の先進企業として知られる野村証券を訪問した。同社は、LGBTが働きやすい社内環境づくりのため、講演会や社内研修を通じてLGBTに関する理解を促進。また、アライの社員はパソコンなどに虹色のシールを貼って、アライとアピールしていることが分かった。

学校では、LGBTという言葉は知っていても、自分とは遠い存在と思っている人がほとんどだ。「私たちができるのは、まずは正しい知識を広めること。今後、学校内でLGBTがテーマの映画上映会やトークイベントなどを実施したいと考えています」(藤波さん)(文・写真 野口涼)