勉強法についてのお悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生がアドバイス。駿台予備学校の人気現代文講師の岩科琢也先生に答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q. 要約問題が苦手です。上達する方法は?

 

A. 話の組み立てを意識しよう

要約のコツは、「話の組み立てがどうなっているか」を意識しながら出題文を読むこと。いきなり全体の要約をするのは難しいので、まずは形式段落ごとに「話題」「筆者の主張」「段落同士のつながり」を整理していこう。

形式段落の構造がつかめたら、次は意味段落のまとまりで構造を整理して、最後に文章全体の構造に沿って筆者の主張をまとめると、盛り込むべきポイントが分かりやすくなる。

ある程度まとまった文字数の記述が求められる問題では、まずその問題で絶対に外せないポイントを20文字程度で端的に書き出してみよう。それにどんな要素を加えればより分かりやすくなるかを考え、制限字数内に収まるように書き足していくと、答案が作りやすくなるはずだ。

 
岩科琢也先生(駿台予備学校 現代文科講師)
 いわしな・たくや オーソドックスにして力強く、思考力全開の授業を展開。東京大、一橋大、筑波大、早稲田大などの入試問題の分析や特別授業も担当。