平日は勉強や部活で睡眠不足気味。だからこそ休みの日くらいはお昼くらいまで思いっきり寝たい! そんな「寝だめ」の効果について、睡眠科学の第一人者・櫻井武先生(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構)に聞きました。(青木美帆)

寝だめはNG そのぶん寝る時間を早めよう

人間は、体内時計を正確に刻むことによって、質のいい睡眠を得られます。体内時計を正確に刻むために必要なのは、毎朝決まった時間に起きて光を浴びることです。そのため、「いつも起きる時間より寝坊して昼まで寝てしまう」といった休日の寝だめはNGです。

平日の睡眠時間を取り戻すため、週末に昼間まで寝ていると、時差ボケと同じようなことが起きてしまい、体内時計はドミノ倒しのようにくるっていきます。週末も同じ時刻に起きて、寝る時間を早めることで睡眠時間をカバーするようにしましょう。

さくらい・たけし

筑波大学医学医療系教授。筑波大学大学院医学研究科修了。睡眠を含む脳の機能やメカニズムを解き明かしている。

櫻井武先生