高校生に知ってほしい、正しい勉強方法の基本について、家庭教師や塾経営を経て参考書などを多数執筆している船登惟希さんに教えてもらった。

Q、中学校と高校、勉強は何か違いはあるの?

A.量も質も大きく異なります。

 

受験勉強も早めに意識

高校での勉強は、中学とは大きく異なります。この違いを知らないことが原因で、成績を下げてしまう高校生がとても多いです。

中学との最も大きな違いは、勉強すべき量が格段に増え、内容も難しくなるということ。体感としては、高校での勉強量は中学での勉強量の5~10倍ほどになります。そのため、定期テストの対策は早く始め、受験勉強も早めから意識して勉強しなければ間に合いません。

早めの対策が必要

それなのに「定期テストは前日に詰め込めばなんとかなる」「受験勉強は3年生になってから本気出せばいい」と中学生時代の意識のままになっている人がたくさんいます。この甘い考えがすべての元凶となります。まずは「高校の勉強は時間が必要なんだ」と認めて、意識を変えることから始めましょう。

「定期テストは早めに対策しないと」「高校1・2年から受験をにらんで勉強しよう」「授業の前に参考書で予習しておこう」などといった、勉強に関する行動を、早めに自発的に起こそうとする姿勢が大事なのです。

船登惟希(ふなと・よしあき) 東京大学理学部化学科卒業。学習参考書などを多数執筆。著書に「高校一冊目の参考書」(KADOKAWA)など。
 
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高校の勉強のトリセツ(船登惟希・山下佳祐著、学研プラス、税込み1404円)
 
「高校での勉強は中学の10倍大変」「教科書で勉強せず,まずは補助輪参考書を使え」など、先輩たちが早めに知りたかったテーマが満載。マンガとイラスト図解で読みやすい。