苦しい場面でも「楽しくプレーする気持ちだけは決して忘れないようにしている」という部員たち

 

近年は毎年のように全国大会に出場する昭和学院高校ソフトテニス部女子。個人戦では過去に優勝者も出した名門だが、団体戦は準々決勝の壁を越えられずにいる。今夏に地元千葉県で開かれる全国高校総体(インターハイ)で壁を越える挑戦が始まった。(文・写真 小野哲史)

3月の全国選抜では2回戦敗退。副主将の陶山春花さん(3年)は、「目標は優勝でした。出場メンバーは全員1年生だったので、力を出し切れるようにみんなで盛り上げたけれど、なかなかうまくいかなかった」と振り返る。

文武両道で日本一を狙う

部では、学習と部活動の両立を目指す。太田博勝総監督は部員のテスト結果を把握し、成績の良くない部員には居残り学習や補習を受けさせる。「大学でもテニスを続けてほしいので、勉強もおろそかにできません」と話す。

附属中学のソフトテニス部は2年前に全国大会で準優勝を果たした。そのメンバーが4月から高校の1・2年生に進級。選手層の厚みが増した。「日頃から応援してくれる両親への感謝の気持ちを持ちながら、悔いのないようにやっていきたい」と陶山さん。

新チーム約30人の部員は皆、明るく前向きだ。高い志を胸に地元インターハイで悲願の団体日本一を狙う。